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2023年7月

ε180光軸調整後の試写 出口が見えた!

さて今夜は2時間程度星が出そうなので、光軸調整の試写です。

イプの粗動ネジでカメラを90°ずつ回転させて星像を確認します。

これはカメラのスケアリング,補正レンズの影響のチェックです。

0

まずはカメラ回転0度です。↑

先日の遠征で撮ったものも参考に見てみます。

 

 

Enifu_20230725092401

↑傾向は同じですね、右上の星が2重になって伸びています。

光軸調整するも大きくは変わっていませんね。

 

90

↑90度回転させました。右上の状態が左上に移動しています。

 

180_1

↑180度回転です。

右上星像のが左下に移動しています。

星が2重で伸びているのも同じです。

 

45

↑45度にしてみました。

この回転角度が一番マシに思えました。

0度のときの星像が45度回転で中央上ですね。

 

ここで粗動ネジは緩めずに、イモネジを緩めてカメラのみを0度に戻します。

45_45

↑雲が出たので対象を移動しました。

0度に戻すと最初の右上が2重星で伸びています。

従って補正レンズの影響ではなくカメラのスケアリングが

狂っている事が確認できました。

 

柴田さんに依頼している、新方式のスケアリング調整部品

で調整します。

カメラとフィルターホイールの間にスケアリング調整するものは

売られていますが、フィルターをセンサーを遠ざけると蹴られるので

フィルターホイールと補正レンズとの間でカメラを付けたまま

スケアリング調整出来る仕組みです。

 

とりあえず現状にてサドルを5分露光で撮ってみます。

Sdl-l

おおっ!って言いたいところですがBIN3なので

拡大率が1/3になっています。

 

Sdl-bin1

BIN1です。やっぱり(笑)

TOA150の時は全く気にならなかった、カメラのスケアリング

RCレンズでF5.1とはいえ180mmの口径でF2.8という急こう配な

光学径とは比較にならないほど敏感ですね。

原因が分かったので、あとは部品を待って調整するだけです。

 

ついでにβ-SGRのピント評価機能でスケアリングの傾向も確認できました。

Photo_20230725095101

3Dグラフはよくわからないですが

もう少し視覚的にわかるようにしたいと思います。

ここでも右上が短いピントで合っていますので

センサーを対物側に寄せるか、左下を離すかする調整が必要です。

 

20230725_005428_ha_980_30000s_0000_r

Ha 5分

20230725_010043_l_990_30000s_0000_r

L 5分

このぐらいの画像サイズだと分かり難いけど

6500万画素のピクセル等倍画像を見た以上は

機材には、きっちり気合を入れてやらねばなるまい。

 

 

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ε180の光軸 再調整は続く

先日の遠征でズッコケ画像を産んだ訳ですが

右下は変形ながらも星は止まり、中央すらも変形かつ流れた星像。

右上は星が2重になっている。

これが繋がって毛虫の様な星像となる。

ガイドグラフを見ると良いが、セレストロンのCPWIが悪さしてる

感じもあるので、赤道儀の改造が終わるまでは自宅天文台の

TOA150と載せ替えて調整を続ける事にしよう。

 

さて今日もせっせと光軸合わせ。

まずは主鏡を外し、代わりに外径きっちりのセンターマークシートと交換する。

Img_2962

これをセンターリングアイピースでのぞいて斜鏡の位置合わせをする。

Img_2963

斜鏡の高さ方向は前回きっちり合わせので問題ない。

問題は回転方向だ。

斜鏡の中央ネジを緩めて斜鏡を回すとセンタリングシートの図が

振り子の様に動く。左右に動くと思っていたので意外だ。

従って振り子の最下点でセンタリングアイピースの糸十字と一致する。

斜鏡のセンターポイントは少し右にずれてるが気にしない。

重要なのは斜鏡と接眼部が平行なっている事でセンサーとの距離が

同じになり中央と端のピントが一致するから。

 

斜鏡が決まったところで、次は主鏡だ。

Img_2961

横から押さえているネジを指先で回る程度に軽く締め直した。

本来は主鏡を下からガッチリ止めているので不要なはず。

 

次は主鏡ハウジングの固定。

Img_2960

主鏡ハウジングと固定座との隙間が均等になる様に

隙間を調整する。

そして側面3箇所のイモネジで横振れ方向を固定する。

軽〜く締める。

 

次は主鏡の傾き調整だ。

Img_2967

主鏡を納得いくまで調整したら、ジャッキボルトのナットを締める。

ジャッキボルトが動かない様にするためだ。

Img_2968

これはネジである。

それは見れば分かる。

これを引きネジと表現する人がいるが、これは主鏡ハウジングが

落ちない様にするための、ただの固定ネジだ。

押しネジ、引きネジと言う言葉を耳にするが

それは押し引き両方を使って調整するネジの事。

例えばカメラのスケアリング調整など。

これは単なる主鏡ハウジングの固定ネジ。

主鏡の調整は押しネジのみで時計回りに回せば、ジャッキアップ

反時計回りでジャッキダウンする仕組みだから、勘違いしない様に。

 

次は補正レンズだ。

まずは旋盤に載せてダイヤルゲージで振れを測定してみる。

Img_2966

ラジアル方向は40ミクロンの振れ。

Img_2965

アキシアル方向は20ミクロンの振れ。

とは言うものの、中華ポンコツ旋盤で調整していないので

精度がわからないし、大きく振れては無さそうなので信用する。

 

次は補正レンズの内部チェック。

Img_2964

補正レンズ押さえをカニ目で外し、横に振るとカタカタ音がする。

よってセンターで固定されるかどうかは運次第と言う事になる。

レンズを外しレンズ2枚と中間リングにセロテープを円周3カ所に貼った。

まだ少しカタカタ言うようだけど、最初よりはセンターに寄ったと思う

 

で、お決まりのセンタリングアイピースの検査だ。

Img_2959

センタリングアイピースの鏡面周辺が反射して光のリングができている。

斜鏡に対し同心円上に広がっている。

先日の遠征時の調整では、この光のリングが右上が広くなっていた。

センタリングアイピースで覗いた像はバッチリだった。

この光のリングは今日たまたま発見した。

 

今度こそ見せてくれ!おまえの実力を。笑

しばらくは自宅で調整、気合を入れてやろう。

Img_2969

 

 

 

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ε180よ 見せてくれ、お前の実力とやらを!

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ノォ~ッ!

こ、これは霊現象か、夏だけに。

オートガイドが途中でおかしくなって調べてたら

ガイドケーブルささっていない!

自宅テストではパルスガイドで反応が無かったのでガイドケーブルで

キャリブレーションしたのを思い出し、探すも無ぁ~いっ!

取りに帰るか、この満天の星空を諦めるかしばし迷う。

いやいやもう一度パルスガイドでキャリブレーションしてみよう。

天の赤道付近の南中前あたりで。。。

今日はなぜか上手くキャリブできてる!

さっそくN.I.N.Aにシーケンスを読み込み導入するもプレートソルビングの

精度要求がこの赤道儀には厳しすぎて終わらない。

仕方なく精度をさげて最初から行う。

 

なんか良い調子だなーっと思いながらPCにカバーをかけて車中へ戻る。

そろそろ何枚か撮影したかと思いきやPCの電源設定で接続がすべて切れている。

ぬォ~ッ。。orz

赤道儀との接続が途切れると最初から行う必要がある。

赤道儀の電源は付いたままでもCPWIソフトの設定でホームポジションの

北極星に戻るからだ。

 

そうこうしていると到着から2時間以上もたっている。

予定では1時間もあればセットできるはずだか

十分に準備したつもりでも必ず何かトラブルを起こす。

 

さ、次こそ本当に 見せてもらいうか、ε180の実力を!

Enifu

なにこれ! 中心までもが  orz。。。

特に右上が悲惨、当初は毛虫のように丸まった星像からすれば

マシではあるが。。。

しかし現地で調整するなんて心の余裕がない

この素晴らしい天の川を目前に勿体ないの方が勝った。

よって撮影を強行す。

 

現地フラットが明るくなって枚数不足のためLEDフラットを作成

せねばなるまい。

画像処理が速攻で出来ないのが悔しい。

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ε180 光軸改造 修正

鏡と座金の弾性接着剤が柔らか過ぎたのでハードタイプを

追加充填しました。

ハードタイプと言っても弾性はあります。

Img_2905

上の押さえリングは浮かせています。

Img_2896

Img_2898

で24時間経ちましたが、接着剤の厚みがあるので週末まで放置します。

Img_2907

色んな方向にグリグリしてますが、微動だにしません。

接着剤が完全硬化するか微妙な時期に待ちきれずに動かしています。

新月期ですが天候が良くないので機材整備です。

 

次はアドバンスドアトラクス赤道儀の改造です。

DCモーターなのに±0.5秒角以下と言うガイド性能は捨てがたいですが

将来的に接続エラーだったりだと言う心配が無く

シンプルが良いと思うのです。

 

モーターが8月3日入荷なので、それまで改造図面と部品作りです。

pc必須ならセレストロンのCPWIが不要だしアライメントも不要。

取付部品は必要ですがモーター基盤は赤道儀側に無くて

ステッピングモーターつけてお終いでなのでシンプルで良いです。

しかも最近はギヤード無しで駆動しているのが主流みたいです。

高トルク型ですね。

コントローラ&モータードライバ一体型の物を購入しました。

マチナカリモート天文台さんの配布物です。

とりあえずテスト撮影は現状にて行います。

 

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ε180光軸調整改造(よっちゃん風)

完璧にセンター合ってると喜ぶも色々動かす内に少しズレてる。

主鏡を上にして調整した場合ひとつ問題があった。

この場合主鏡ケーシングは調整ボルトでジャッキアップされて狂いようがないが

主鏡は主鏡押さえリングのコルクで支えられている。

コルクは荷重が掛かると凹んでしまう。

場合によっては元に戻らない。

反射望遠鏡の主鏡が上を向く事はないが、横にした場合は主鏡がズレるし

下にして調整した場合は主鏡ケースを吊るす様になり正確さにかける。

主鏡ケース底部に有る主鏡を支えている円形のパットのネジが出ていて

これを負荷が感じない程度に手回して主鏡にそっと当てる。

これを僅かに負荷を感じる程度に回してみると、センタリングアイピースで

主鏡センターが大きく狂うのが確認出来た。

これは主鏡押さえリングのコルクが凹んだ事を意味する。

これはもう幾ら調整したところで移動中、設置後、撮影中と狂ってしまう

のは無理もない。

これは主鏡のガラス板の底をボルトでしっかり固定すれば解決すると思う。

で図の様なよっちゃん方式を採用した。

但し温度変化にある程度順応できる様に弾性タイプの接着剤に厚みを

持たせて固定した。厚みを持たせる方法は最初からある円形パッドを

新たに設置する円形パッドより1mm程度高くなる様に設置すれば良い。

180

さあもう元には戻れない。

Img_2884

Img_2883

Img_2882

後は明日まで待とうホトトギス。

Img_2892

Img_2890

時間があるので、本来主鏡がある位置に透明スパイダーフィルムを

置いてセンタリングアイピースで覗いてみたら

斜鏡のセンターマークが良いではないか良いではないか。

あ〜れ〜 っとな、

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詐欺サイトに要注意!

Img_2871

おいこれって俺のε180ではないか!

写真全てをヤフオクからコピペされています。

シリアルNOまで同じ。

カートに入れてみると入った。笑

会社情報無し‼️

支払いして音沙汰無しでしょう。

購入者コメントの名前が中華系で笑った。

騙されないように!

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ε180ユーザー必須工具

Img_2869

これ、イプユーザーなら分かるけど指先やラジオペンチで回したりと

不満爆発的しそうだった。

ちなみに素材はPET-CF カーボン入りのペット素材。

今までのはPA12-CFを使ってたが1.3万/kgもする。

これは1万、それでも一般的な3倍以上。

PET-CFは粘い感じで硬さはPA12-CFは硬い。

部品や工具ならPA12-CF一択だなぁ。

だだし印刷中に台から外れやすいのが要注意。

逆にPET-CFは台にくっ付き過ぎ。

Img_2868

上の黒いのがPET-CF 途中でフィラメントがなくなったので

2日間ほど電源着けっぱなしだった。

ヒーター掛かってるんで電気代が掛かるし部屋が暑くてね。

エアコンかけてるけど。笑

今朝送って今日届くのなら2日も待たせんなよ、Amazonさん。

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ε180の光軸沼は続く。

昨晩までは、これ以上センタリングアイピースとチューブを使って

目視で合わせるのは無理だと思っていた。

後はカメラのスケアリング調整を撮影しながら現場で!とね。

しかしまだまだ知らない事があった。

Img_2864

これはセンタリングアイピースから覗いた画像である。

それは見ればわかる。

ここでとても重要な事が分かった。

補正レンズを付けたのと外したのでは主鏡のセンターにズレが生じる!

両方を試す為、十字線付きセンタリングチューブは外している。

補正レンズにガッちんこするからね。

そこでさらに良い事が!

斜鏡のセンターマークが十字線で隠れていたのがくっきり見えるではないか。

しかも十字線代わりにスパイダーの十字もセンタリングアイピース裏の

金属に反射してよく映っている。

センタリングチューブいらなくね?ってね。

しかも斜鏡が回転方向にズレてるのもよく分かった。

今までは十字線上にマークが有って隠れていたのだ。

センタリングアイピースの中心が黒いので、そこに隠れていると

都合の良い方に考えていた。

斜鏡の中心の大きいナットを緩めセンターマークと

センタリングチューブ中心とを一致させる。

主鏡のセンターマークを一致させる。

少し斜鏡のセンターマークがズレる、合わせる。

主鏡のセンターマークが僅かにズレる、合わせるの繰り返し。

 

さて次の試写が楽しみだ。

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ε180 試写そのにぃ~

今回は赤道儀に載せてセンタリングアイピースで確認した。

何度もグリグリ姿勢を変えて見るも、ずれてはいない様だ。

ダイニチのフォーカスソフトのフォーカス評価で

全面評価させるも最初の1枚と連続2枚撮影したところでフリーズする。

必ず連続2枚でフリーズ。等高線でスケアリングが見たかったが諦めた。

メモリー負荷がかかるとの説明書きにタスクマネージャをみるが

大した負荷は掛かっていない。メモリーは半分使っている。

WIN10_64ビットは想定していないのかな?

オートフォーカスはN.I.N.Aだとうまくできている様だか

ダイニチとステラショット2のコンビではフォーカスが谷を描かない。

N.I.N.A使うからいいけどね。

 

で赤道儀は本日も調子が悪いと思いきや、なんと

セレストロンのCPWIソフトの設定が経緯台モードになっていた。

アゴバンスドGT!ってデカデカと表示されて

設定ではRAオンリーがオレンジ色になってRA,DECがグレー色

そりゃオレンジ色側がONって普通思うよね。

加えてAlthiba4を注文して、すぐに製作に取り掛かりますとの事で

すぐに振り込みを済ませた。。。orz ←最近よく使うよね。

まぁ将来的にステッピングモーターに戻してもいい。

どうりでオートガイドが大暴れしたのちエラーとなる訳だ。

ヤレヤレ」だぜ。

 

ところで試写の結果はいかに!

Ic-1396_20230712014601

Hα 10分1枚だけど4隅の星像はだいぶ良くなった。

今までTOA150にRCかフラットナーやコーワプロミナー

アポゾナー135mmと4隅はほぼ点像を見慣れてきただけに

イプのファーストはビックリしたねー。星に羽根が生えてたよ。

補正レンズ組み立て逆なのか!と思ったぐらい酷かった。

TOA150+645フラットナーの星像は神レベルなのが良く分かった。

とはいえ、まあまあの星像に加え実質F3.0という明るさは凄い!

TOAはF7.2だからね。RCつけてもF5.13 

しかも周辺の落ち込みが半端ないので星空フラットとなる。

ε180はどうだ、周辺の落ち込みは有るが均一で

ステライメージの周辺減光補正でも行けそうなレベル。

星空フラットしなくてもLEDフラットでも使えそう。

 

しかし、よっちゃんが光軸修正沼にハマるのはよくわかったよ。

スケアリング調整マウントも柴田さんに注文した。(笑)

 

 

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ε180光軸調整 試写

昨晩すこし星が出たので試写してみた。

Ok

だいぶん良くなった、星に羽根が生えていない。(笑)

しかし右上隅がイモムシのようになっている。

センタリングアイピースを覗くと主鏡がずれている。。orz

締め方が緩すぎたのか?斜鏡を手でゆするもびくともしない。

まずは、ここをきっちり抑えてからカメラのスケアリングとしよう。

 

大きな問題が起きた!

赤道儀がセレストロンWIIFIでも通信エラーを起こした。

加えてPHD2の調子が非常にわるい。

おそらく赤道儀の通信障害が原因だろう。

この赤道儀のモーターを基盤を外してステッピングモーターに

戻そうかと考えてる。

遠征行って機材トラブルは極力避けたい。

幸いにAIT.hiba PROというSS1赤道儀用に買ったコントローラがある。

変更後もSS1も使えるように設定をメモって

アトラクス用に設定して使う。

もしくは新型を購入するか。。。最近何かと散財してるので考え中。

 

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ε180の光軸続き

LEDトレース台が来たのでさっそく等高線を撮ってみた。

Img_2856

上下の偏心は有るけど、なかなか良い感じ。

Img_2857

ついでに補正レンズ外しを作ってみた。

意外と外し難いので、とても簡単に外せる様になった。

もう少しスキマを大きく取るともっと良かった。

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ε180の補正レンズ

タカハシβーSGRのシステムチャートに補正レンズ構成断面の

記載があったので早速バラしてみた。

Img_2854

どんだけ言うぐらいバカ締めされていて

レンズの留め輪が回らずラスペネを浸透させ

ドライヤーで外周を加熱して何とか外すことが出来た。

組立は適度な感じで締めた。これは口では言えない感覚。

で、結論を言えば組立レンズ構成に問題なかった。

これで一つ原因が潰せた。

Img_2855

にしても光学レンズ周りはどうして黒墨が簡単に着くのだろう。

手袋も布も黒くなった。

この手袋は繊維が付かず、布はレンズ専用で結構高価だった気がする。

レンズクリーニングペーパーも使うが、吐息とこの布が拭き残りが

無く一番重宝している。

とりあえず安心。

後は星待ちだ。

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ε180ED光軸 最初から。

今回は光軸の前に基本的な所からチェックした。

Img_2846

完璧と思っていた光軸は鏡筒をひっくり返すと移動してる。

原因を根本から探る為に全てを分解した。

Img_2845

この窪み部分の湯が流れ切れずに固まったまま。

ここに鏡を抑える板が入るが鏡と隙間があって締めるまでは

本来カタカタ動く物だがキツく挟まって動かないのでおかしいと思った。

Img_2844

早速削っては試しの繰り返しで写真よりももっと削ってようやく

主鏡との隙間が出来た。

本来木型を抜いた際に鋳型が欠けて気付く物だが

後で修正しようとして忘れたのだろう。

しかし主鏡を組み立てるのにクリアランスがない事に気付くはずだが

いくらタカハシとはいえ新人もいるし、組み上がった後では

ベテランとはいえ目視では不可能。

Img_2851

 

CADで採寸を落としてみた。

斜鏡のオフセットと実物のオフセット穴位置はピッタリ一致した。

さすがタカハシである。

Img_2849

スパイダーと斜鏡取付穴もチェックしたがGoodだ。

次は斜鏡のセンターマークの確認。

Img_2848

上下は主鏡からの光を捉える効率なのでフラットに影響するも

まだ良いが左右は美味しくない。

これに合わせようと必死こいて合わせるも

星像を見てどっと疲れが出るのが見えているからだ。

 

先ずは、これを落としてマジックで打ち直した。

Img_2847

最後に光軸合わせでお終い。

今度はズレない事を願う。

よっちゃんのM8ボルト改造が頭に浮かぶ。

『この改造をやって全くズレないですね』うーんやってみたい。

主鏡固定ネジは沢山あるが、どれも動かない様に押さえるのでは無く

X,Y,Z方向にスライドしない様に当てるだけと言うのが重要。

 

今回一番嫌だったのは斜鏡に巻いた植毛紙が劣化して

黒い粉が沢山落ちて汚れる事だった。

せっかく主鏡を清掃しても黒い粉が降り注がれている。

手も黒くなって光学機器を扱う環境とは言い難い。

10年前に国際光器で買った植毛紙はどうもなっていないけど

量が足りないので今回は諦めた。

 

これでもなおコマ収差が盛大に出る様なら補正レンズの

組み立て間違えを疑うしかない。

レンズ2枚なので裏表前後で4通り試写する事になる。

先ずはアイピースでテストして見よう。

軽装備で済むからね。

 

追記

主鏡セルを横から押さえてるイモネジは窪み先。

主鏡セルに食い込み跡が多数有る。

横ズレを起こさない為の物で食い込ませて固定してはいけない。

3カ所全てのイモネジを平先にすべくヤスリ掛けをした。

主鏡の光軸調整後に、そっと当てるだけで良い。

主鏡を支持する3カ所の底の円形パッドも同じ。

光軸調整後にそっと当てるだけ。

光学は全てが理論。

上手く行かない時は間違っている。

ひとつずつクリアにして特定すれば良いだけの事。

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ε180edの光軸調整

先ずは斜鏡から

センタリングチューブ&アイピース(以下CCP)を差し込み斜鏡ネジをいじくり回して

どのように動くかを理解した。

直接見える斜鏡の中心マークと主鏡から反射されたマーク(両者同じマーク)と

CCPの糸十字が一致する様に調整する。

斜鏡の真ん中ネジで高さ、周辺の3本のネジで傾き調整をする。

ここが第一関門だ。というかこれが9割。

次に主鏡だが固定方法が理解出来ないと調整出来ないので主鏡を分解してみた。

実はCCPの取説に書いてあった。

最初は鏡を下にしてツマミが調整できる様に台を置いてやっていた。

これだとツマミに主鏡がぶら下がった形になる。

調整後に、そのツマミの位置まで親ネジ(これが調整ネジ)を下げてロックナットで

ロックすると言う本末転倒な事をして、サイドの芋ネジで固定みたいな。

それで試写すると周辺のみならず中心像まで星に羽根が生えてる。

恐らく光軸ズレ。。。orz

見た目的には星が全てコマ収差。。えっ中心も!?

そう中心もね。まさか補正レンズが逆向きに組まれてる?

イヤイヤそんな分解は私以外は普通しない。

 

よく考えると主鏡は調整ネジでジャッキアップして調整後にツマミで位置固定

ロックナットで調整ネジをロックするのが理にかなっている。

とすれば主鏡を上にする、開口部は塞がれて光が入らないので

したから光源を当てる、斜鏡も調整出来る様なスペースもいる。

でこんな感じのスタイルとなった。

昨日調整したつもりのものをCCP で除くと横方向に30%程度

ズレてる。これが原因か!そう信じたい。

Img_2822

ちなみに写真のライトは奥に突っ込んだり上に向けたりで明るさ調整している。

斜鏡調整に邪魔だしね。

Img_202377155317

おっと、こんな説明書が。。。なぜ最初に読まない。

ちなみにタカハシさんは筒を横に向けて行えと書いてあるが

円周3個の芋ネジでセンタリングして、主鏡が倒れないように手で押さえながら

の調整は違う気がする。

調整は楽に出来る様にしないと

面倒くさくなって手抜きしたくなるし精度が出にくいからね。

Img_2816

納得出来る光軸調整が出来たと思う。

あとは試写次第。

これでダメならカメラのスケアリングだけど、ひとつずつ

原因を潰して行こう。

センタリングアイピースをクルクル回転させて斜鏡マークが

ズレないかのチェックはしていない。

怖いから。笑

 

主鏡を固定しているネジ類は全てズレ落ちない程度に緩く締めている。

ちなみに試写の露出は10秒、オートガイドは±0.1秒角という

驚異的な精度でガイドできて星に羽根が生える現象だったのを

付け加えておく。

 

さて今日は土砂降りだけで新月期までしばらく調整が続きそう。

 

iPadでノートpcとリモートする予定が出来なくなった。

N.I.N.Aで機器を接続すると赤道儀を動かし直ぐに通信が切れる。

Wi-Fiだと良いがpcとダイレクト接続なのでリモートできず。

赤道儀単体でセレストロンのCPWI(接続ソフト)だとUSB接続で

通信切れしない。デバイスサーバ経由でもダメ。

なので遠征では時々ノートpcを見に行く事にしよう。

 

 

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タカ&ハシとタカハシ

しつこくε180edの蓋を再生作しました。

しかし接合面に接着剤のハミだしが。。。orz

Img_202373183520

これは270g有って材料費が3456円もかかる。

12800円/kgって高価だけど不慣れなので純正品を使っている。

Img_202373190259

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赤道儀運搬用ハンドルをプリントしてみた。

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このハンドルとウエイト棒の付け根を持って持ち上げます。

ハンドルが重心位置にスライドして良い感じです。

20kgも有るけど運び安くなりました。

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意外と重かった鏡筒セット。

カメラなしで18kg有ります。

軽いはずだったけどバンドやプレートが色々付いて重くなりました。

持ち上げた時に あれ!?ってなりました。

ヤレヤレだぜ。笑

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タカ&ハシ

イプシロンの蓋が鋼製で重いのでカーボンフィラメントで作ってみた。

サイズがφ27cmで30cm x 25cmの印刷範囲を超えているので半割にした。

裏当てをつけてエポキシで接着したが割れ目が濡れた様に見えてけしからん。

半割にせずに不足分を接着で作ってみよう。

タカ&ハシは印刷に27時間掛かった。

タカ&ハシはゴミ箱にポイポイしよう。

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イプシロン180にプロミナーフード用にアポゾナー。

やっぱタカ&ハシは見た目が悪い。

 

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