ε180光軸調整後の試写 出口が見えた!
さて今夜は2時間程度星が出そうなので、光軸調整の試写です。
イプの粗動ネジでカメラを90°ずつ回転させて星像を確認します。
これはカメラのスケアリング,補正レンズの影響のチェックです。
まずはカメラ回転0度です。↑
先日の遠征で撮ったものも参考に見てみます。
↑傾向は同じですね、右上の星が2重になって伸びています。
光軸調整するも大きくは変わっていませんね。
↑90度回転させました。右上の状態が左上に移動しています。
↑180度回転です。
右上星像のが左下に移動しています。
星が2重で伸びているのも同じです。
↑45度にしてみました。
この回転角度が一番マシに思えました。
0度のときの星像が45度回転で中央上ですね。
ここで粗動ネジは緩めずに、イモネジを緩めてカメラのみを0度に戻します。
↑雲が出たので対象を移動しました。
0度に戻すと最初の右上が2重星で伸びています。
従って補正レンズの影響ではなくカメラのスケアリングが
狂っている事が確認できました。
柴田さんに依頼している、新方式のスケアリング調整部品
で調整します。
カメラとフィルターホイールの間にスケアリング調整するものは
売られていますが、フィルターをセンサーを遠ざけると蹴られるので
フィルターホイールと補正レンズとの間でカメラを付けたまま
スケアリング調整出来る仕組みです。
とりあえず現状にてサドルを5分露光で撮ってみます。
おおっ!って言いたいところですがBIN3なので
拡大率が1/3になっています。
BIN1です。やっぱり(笑)
TOA150の時は全く気にならなかった、カメラのスケアリング
RCレンズでF5.1とはいえ180mmの口径でF2.8という急こう配な
光学径とは比較にならないほど敏感ですね。
原因が分かったので、あとは部品を待って調整するだけです。
ついでにβ-SGRのピント評価機能でスケアリングの傾向も確認できました。
3Dグラフはよくわからないですが
もう少し視覚的にわかるようにしたいと思います。
ここでも右上が短いピントで合っていますので
センサーを対物側に寄せるか、左下を離すかする調整が必要です。
Ha 5分
L 5分
このぐらいの画像サイズだと分かり難いけど
6500万画素のピクセル等倍画像を見た以上は
機材には、きっちり気合を入れてやらねばなるまい。
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コメント
これまで光軸調整奮闘記を興味深く拝見しております。主鏡を上にした光軸調整やあっさりと斜鏡を外されたのにはビックリしました。と言うのもε180購入時店主から斜鏡を外すと大抵の方は沼にはまってるよと忠告されましたから斜鏡は外したことありませんでした。な,なんと斜鏡のセンターマークがずれているとのこと。タカハシもいい加減なもんだな~と思ったりして・・・鏡筒の主要部分を全部分解しての緻密な光軸調整にはただ感心するばかりでした。6Dレベルでのピクセル等倍でほぼ点像ならOKと言う80点主義で済ましていた私にとっては完璧すぎて気が遠くなりそう(笑)
出口も見えてきたようなので楽しみにしています。
投稿: 星見鶏 | 2023年8月 2日 (水) 21時37分
コメントありがとうございます。
7/27に兄が逝ってバタバタしていました。
今朝やっと全ての手続きを終えましたが身内の場合、1週間の休暇はよく考えられていますね。
最速で手続きしても目一杯かかりました。
ε180の光軸がこんなに大変とは思いませんでした。最終的にはカメラのスケアリングが原因ということで星空工房の柴田さんに、光路長そのままでカメラを付けたまま星像を見ながらスケアリング調整をフィルターホイールとβ-SGRの間で調整可能なリングを依頼しています。
屈折は楽でいいですがF2.8という明るさの為なら、何でもできますね。
今は屈折を降ろしてε180と交換しています。
スケアリング部品が来るのが今月末~9月上旬になるので、それまでBIN3の低解像度で誤魔化しながら遊びます。
投稿: 金子 | 2023年8月 3日 (木) 10時24分