2023年8月
ε180EDの光軸 最終調整なるか
ということで早速の試写です。3秒露出です。
BIN1とBIN3の違いをご覧ください。
まずはBIN1
次にBIN3
画像は周辺減光とレベル調整のみ行いました。
露出は3秒です。
ようやくイプの光軸調整ループから脱出できました。
私の場合、要約すると以下のとおりでした。
1.接眼部は周方向で傾いていたのでシムで調整した。
2.斜鏡のセンターマークはずれているので打ち直した。
3.主鏡を外し代わりにセンターマークが入った透明板を設置し
センタリングアイピースと十字線チューブを覗きながら
1,2,3のセンターが一致するように調整する。
最初に斜鏡の高さ、次に回転は済ませておく
4.斜鏡と接眼部が正確であれば主鏡の調整は簡単
5.カメラのスケアリング調整をする。
レーザー光による調整は星空工房の部品で簡単に出来た。
撮影しながらの調整は出来るが暗い中、困難を極めるので
事前にレーザー光と鏡による調整を済ませておけば
撮影しながらの調整は不要。
6.鏡筒、カメラそれぞれ光軸とスケアリングを合わせておけば
再現性による安心感は非常に高い。
星空工房ZWO EFW用スケアリング調整アダブター
ε180の光軸は上手く行った。
残るはカメラ本体のスケアリング調整。
本日、星空工房しばたさんから到着した新兵器です。
最大の特徴は『カメラを付けて撮影しながら調整できる』が売りです。
光路長も高橋でぴったり合うように設計されています。
暗闇では微調整で済むように、鏡筒に付ける前におよそのスケアリングをしました。
屋内レーザーで調整です。
1.鏡を置いてレーザーを当てレーザーコリメーターの中心付近に反射するよう調整する。
2.鏡を除けるとセンサーから跳ね返った光がレーザーコリメーターのどこかに
照射される。
3.再度鏡を置いて2とおよそ同じ位置になるようにスケアリング調整アダブター
で調整する。
4.鏡は置いたままでレーザーコリメーターの穴にレーザー光が来るように
レーザー側を調整する。
5.鏡を除けてセンサーからの反射光がコリメーターの穴に来ているか確認する。
6.鏡を置いても、除けても同じ位置にレーザー光が来るように3~5を繰り返す。
※レーザーコリメーター自体の光軸調整は反射光を見るだけなので不要です。
回転させないので。
とまあ、こんな感じです。
レーザー光は開口を絞っているので少し暗くセンサーからの反射が真っ暗でないと
分かり難かった。
なのでカメラを傾けて反射される長方形状に配置される点は見えなかった。
センサーやカバーガラスからの複数個の反射された点は良く分からず
一番明るいのが一個、というか暗いのは見えなかった。
スケアリング調整なしで、ほぼ点像だったので調整なしで済むと思いきや
センサーの短辺方向に傾きを調整した。
なので逆に怖い。笑
カメラマウント接続ではなくM57ネジでしっかり固定されるため
ガタはでないが、カメラマウントも0.1mmの銅テープを挟んで
ガタは出ない様にしている。(つもり)
さあ、星がでたらテスト撮影だ!
ε180光軸調整後の試写
SH2157を試写しました。
少し原因が分かった気がします。
1.接眼部が円周方向に傾いていた。
これはセンタリングアイピースを差し込み回転させると分かりました。
0.6mm程度の挟み物をした。
2.主鏡を底から固定しているボルトの締めすぎによる星像の悪化
レンチを使わず指先で締めました。
従って横方向のズレ止め効果は兼用できなくなり
写真のレンチが刺さっている円柱3カ所のイモネジのみで固定です。
従来はスライド出来るように非常に緩く締めていましたが
それでは主鏡が動くようです。
何度も試写や日にちを変えて、主鏡センターマークを確認しています。
このイモネジ固定で主鏡が動くようであれば
主鏡の周囲に配置された長方形のパッドの締め付けを調整しながら
星像に影響がでない程度に締め込みます。
現状は、その調整がされておらず撮影のたびに主鏡の光軸調整を行っています。
4隅はかなり改善されました。画像が悪いですね。
周辺減光も均一です。4隅で60%程度の減光です。
フラット処理は非常に簡単に合います。
遠征用機材をステッピングモーターに変更しました。
ベルト駆動で、自動導入速度は1200倍程度です。
ハンドコントローラ―での移動は半分の速度となります。
コントローラは、マチナカリーモート天文台のALTHIBA4です。
プーリーは60,40T ベルトは2GTの6mm アマゾンで購入です。
安いだけが取り柄のプーリーの揺れが酷く周期的にケースに
干渉するので寸法変更して3Dプリンターで製作しました。
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