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2024年7月

IC1396 Elephant Trunk nebula

今季初のε180のテスト撮影を行った。

これぞ!っという撮影対象が思い浮かばず月並みな対象となった。

機材トラブルで2晩を消費するも、なんとか正常運転に漕ぎつけた。

前回Althiba4について書いたが、接続にPOTH HUB,DEVICE HUB

のどちらも子午線反転後はオートガイドが逆方向に修正された。

ASCOMもドライバーも最新です。

結局、Optec ASCOM severを使って接続すると上手く出来た。

ガイドが相当暴れたが、撮影画像を見ると言うほどではなかった。

Ic1396-elephant-trunk-nebula

BTXは逆に書けない方が奥行きが感じて良い気がした。

ソフト的なフラット補正なし。

ノイズ処理もなし。

ちょっと驚いたのが、冷却温度が-10℃まで下がらず-5℃にした。

PIでは-10℃のダークしかなかったので、これを使用したが

問題なく使えた。温度補正してくれてるのか、凄い!

 

撮影データ

ε180ED F500mm 

ASI6200MM LLLRGBで5分x33枚=165分=2時間45分

FILTER:ANTRIAΦ50mm 枠無し

 

 

 

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土星と木星

ε180に移行する前の今シーズン最後の撮影に

TOA150で土星と木星を撮ってみた。

太陽撮影用に買ったSEDNA-M(IMX178)に

テレビュー4倍バローの組合せで。

IMX178は解像度が高いので気に入ってる。

で、曇が掛かったり、シーイングが悪かったりで

何日も撮影チャンスを伺った。

15cmで、このていど写れば良しとしよう。

Photo_20240729164302

ずいぶん昔にTOA150で初めて見た土星はこんな感じで

もっと土星の輪が薄く見えた。

その時のイメージが強くて、現在眼視しても

暗くぼんやりとしか見えないのが非常に残念。

時々、あれは夢だったのか?と思うぐらいに。

Photo_20240729164301

流石に木星は大きいが大赤斑が撮れなかったのが残念。

これでε180に心残りなく移行出来るが

光軸もさることながら、赤道儀やオートガイドが正常に動くのか

心配だ。前回はマチナカリモート天文台のALTHIBA4ドライブが

子午線越えでPHD2の補正が逆に動くので、都度キャリブレーションを

する必要があったが、最新ドライバーで修正されたとのこと。

 

ASCOMドライバーはV10.22と書かれているが

ダウンロードファイルはAlThibaDrive_64となっていて

この数値は合わせて欲しい。

解凍するとドライバーとマニュアルが出てくる。

マニュアルはALTHIBA シリーズからALTHIBA X になっているが

他にないので、他機種もこれを見ろということだろう。

であれば、ALTHIBAシリーズのままで良いのでは?と思ってしまう。

該当しない機種があるのなら該当機種を明記すべきだろうね。

 

接続はPOTHハブで接続からDEVICE HUBで接続に変更されるも

アナウンスは無い。これは赤文字で書かれていて重要なのだろう。

このマニュアルの別ページに、複数同時に接続する場合は

それぞれに全てにPOTHハブで設定してくれと書かれている。

DEVICE HUBの間違いだろう。

これは前作のマニュアルを流用した未修正によるミスとおもう。

POTH HUBでも動くが、お勧めを使うことに。

しかしDEVICE HUB接続ではALTHIBAドライブを終えるときに

ドライブメニュー画面が閉じてくれないので、電源OFFしか方法はない。

そうするとエラー表示がでてくるのが、すっきりしない。

個人で作っているので、それだけでも有難いが

実機で最初から運用テストした?って思うことが多々ある。

 

ASCOMは最新の662.4294にした。

半年程度古いと時間が変とかエラーが出たりとかするので

最新をインストールしよう。

N.I.N.AだとASCOMが古いと警告が出る。

 

 

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この締め方は、エジプト人か!

27年前にエジプトにSVを4人派遣した時の話。

ゼネコン曰く『奴らはM20でも平気でネジ切ってしまうから』

締めろと言えば力一杯締めるので注意してくれと言う事だった。

Img_0382

Img_0383

昨日は方向軸の調整。

高度軸は脱調しなかったので良いと思ったが、やっぱ気になってチェックした。

方向軸同様にバネでウオームホイールに押し当ててるウオームギヤの

動きに違和感を感じた。

早速バラそうにも両端に有る真鍮のネジがエジプト人並みに締められていた。

工具が合う様に削って回すも微動だにしない。

頭の血管が切れそうだ。笑

でキャップ回しでドライバーを挟み、結構な力で何とか回す事ができた。

反対側も同様に緩めると、本来の軽快な動きとなった。

ウオームギヤの両端の真鍮ナットも強めに締まっていたが

回転抵抗なくスムーズだった。

本来はウオームギヤが左右に動かない様にすれば良いだけなので

ここも緩く締める程度でいい。最後に緩み止めのイモネジで固定する。

素人が与圧なんて考えてはいけない。

与圧が必要な調整は光波測量器などで、それこそ素人が触るレベルではない。

調整するなとは言わないが、仕組みを理解した上で行わないと意味がない。

 

と言う事でlOptron AZ MOUNT Proの調整は完璧となった。

晴れたら太陽望遠鏡でテストしてみよう。

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iOptron AZ MountProの不調

方向軸から時折りカタッカタッっという音がする。

太陽モードでも追尾させるとズレるので1分撮影でも手動ガイド状態。

加えて水平方向が1倍,2倍速ではカタカタ言って動かない。

16倍速では動き過ぎてもうね。笑

 

底のカバーを外してベルトドライブプーリーの動きを確認すると

カタッと言う音は脱調だった。

プーリーを僅かに押さえるだけで、簡単に脱調する。

これはフリクションロスだろうと調査すると

Img_0374

このナットの締めすぎで

Img_0373

本来スプリングテンションで動くものが指で押しても微動だにしない。

先程の真鍮ナットの緩み止めのイモネジ緩めて真鍮ナットの

締め付けを調整した。

これでウオームホイールにウオームギヤが強制的に強く押されていた

のを解放し、フリクションロスは減った。

しかし、これだけでは脱調は止まらなかった。

今度は指先でベルトホイールを回すと、異常に重く感じた。

ウオームホイールとギヤを切り離して回すと実にスムーズに回る。

従って原因はこれだ!

Img_0371

Img_0372

ニューアトラクス赤道儀を整備した時に分かった事だが

こんな感じのベアリング止めナットは少し締めるだけで

回りがキツくなる。

よって、ほんの僅かな与圧としベアリング止めナットの緩み止め

イモネジを固定した。

Img_0370

この経緯台はヤフオクだけど、前ユーザーがいじくり倒した跡が有る。

しかし、これを見れば調整スキルは一目瞭然だ。

この経緯台は一般人がいじりやすいところが限られてるのが

不幸中の幸いだった。(っと一般人がいいます)

で、オークションに出したのか、そろそろオーバーホールが

必要かもって書かれた意味が理解できた。

 

Img_0377

今テスト中だけど、カタカタ言わない様だ。

しばらくテストしてみるの。

この作業に際しCloudy Nightsを見るとこの経緯台で

同じ様な悩みを持つ人が多くいた。

モーターが悪い、基盤が悪いから始まり

ウオームギヤ両端のベアリングが小さくて寿命でゴリゴリして

それがロスとなり悪かったと結論付けて終わってた。

 

イヤイヤそこじゃ無いよとメンバーになったが書き込みしていない。笑

まぁそのうちにね。(英語が。。。。orz.)

海外はディスカッションや情報が多くていいね。

 

PixInsight の事なら丹羽さん!見たいなのが他のジャンルでも

有れば良いと思うのでした。

 

 

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みんな大好きクレセント星雲NGC6888

天の川の星は密集して美しいね。

撮る度に思う。

ここ山口県宇部市は明日からしばらく雨模様なので

しばらく撮影はお預けかな。

1_20240709222801

win11のフォトで少し味付け出来るのはipadみたいで有難い。

TOA150+645フラットナー

ASI6200MM BIN3 LLLRGB 各5分で2時間

こいつも設定温度に達せず-6.5~-7.5度となったが

PIで処理は通った。

ただしプレートソルビングが通らずSPCCが出来なかったが

色はおかしくなかったので良しとした。

 

N.I.N.AでもPlateSolve2でプレートソルビング出来ず

ALL sky plate solverを使った。

ついでに星のindexデータが途中だったので、数日前からダウンロード

&インストールしている。

indexは沢山あって画角の小さい物は48ファイルで9.6gGBもある。

全部入れるのに、朝起きて確認すると

途中でエラーになったりで止まってて10日以上かかると思う。

 

 

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地獄の窯のようです。

おとといUPした太陽を強めに処理しました。

アマゾン激安5倍バローで撮ったのをトリミングしています。

Sun-trim

ゆるふわで処理と過激に処理するのと

どちらも良い面がありますね。

LUNT50/71改 500mm 5xバロー(2500mm)

カメラ:Player One Senda-M(IMX178) 630万画素

 

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M8 バタフライ星団

毎日猛暑が続きますね。

今回は2晩で5時間程度撮影しましたが

指定冷却温度-10℃に達せず一晩分がボツとなりました。

2晩共に-6.5度~-8度でした。

PIで2グループ(2晩)に振り分けられて、片方だけ採用されていました。

M6

TOA150+645フラットナー

ASI6200MM LLLRGBで5分x60枚 BIN3

 

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7月7日の太陽

カメラをIMX249からIMX178に戻しました。

理由はIMX178が高画素なのと0.75倍RCとの組合せが

明るさムラでもLUNT50/71ボーグには合ってるろの判断です。

画素数が低いと少しズームしただけで限界がくるのを感じました。

↓これは5倍バローで撮影

Sun5x-color

Sun5x-mono

次はバローなし

Sun1-mono

Sun1-color

今までの画像処理はシャープキャップで1分動画撮影

オートスタッカートでスタック、レジスタックス6で

ウエーブレット処理、フォトショップのトーンカーブで

調整、疑似カラーでした。

 

今回はPIで処理しました。

事前にウエーブレット処理は無しで、ぼけぼけ画像のまま処理します。

Solar-toolbox

これはPIには入ってないので別途インストール(無料)

が必要です。

Solar Toolboxでググれば出てきます。

youtubeにも開設動画が出ていて使いやすいです。

上のプロミネンスブーストを使うと明るさのムラが無くなります。

このままでは、のっぺりした感じになるので

その下の3Dのスライダーで調整します。

3Dスライダーで上手く行かないときは

PIのカーブストランスフォーメーションと使って調整します。

PSでいうトーンカーブですね。

 

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NGC6357 SAOとステラグラス

AOOに続きSAOと撮影してみた。

Hαは感度十分につき、OⅢ、SⅡx2とした。

Ngc6357_sao

リニアフィット後にカラー合成すると緑が支配的となり

いじくり倒しても青がでない。

丹羽さんのSAO合成にチャレンジを見ながら(ほぼ真似た)

画像処理をすると綺麗な青がでて大満足!

GのHαにSⅡを20%混ぜたのがバラ星雲の作例と違い

一発で良い感じになった。

あとは、お決まりの処理でささっと仕上げてお終い。

今後のSAO処理の道筋ができた。

 

TOA150+645フラットナー

ASI6200MM -10℃ Hα:5分x29枚 SⅡ:5分x26枚

OⅢ:5分x65枚 TOTAL10時間

FILTER:ANTRIA 3nm Φ50枠無し

SⅡが意外と良く写って、OⅢは中心の明るい所だけ写った感じだった。

カメラは撮影時は-8.8度までしか下がらなかったが

あまり影響なさそうだった。

ステラグラスのレビューをしておこう。

Img_0353

なにかレンズを入れる袋が2つ付いていた。

老眼の視度レンズでも入っているのかと思った。

それはさておき、この眼鏡は買い!である。

ぼんやり見える星がはっきり見える。

星が綺麗なところでも見てみたい。

加えて周辺も若干明るくなる。

1万円程度の価格をどうみるかだけど、デジカメアダブターの価格

やタカハシの接続リング程度なので、天文屋にとっては

迷う価格ではないと思う。

 

日中の使用は、視力1.0が1.5以上になった感じで文字がはっきり見える。

そして若干明るくなる。

近い文字は逆にぼける。

腕を伸ばした距離以上だったら良い。

宮川大輔 風の眼鏡だから 『ダイスケ』と呼ぶことにしよう。

 

 

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NGC6357 AOO

久しぶりの晴れ間に撮影した。

高度が低く、一晩に2,3時間しか撮影できない。

で、2晩撮影となった。

Ngc-6357s_2

PIから久しぶりにステライメージを使ってみた。

背景を暗くするスライダーだけを。

まぁPIですれば良いだけだけど、PC画面でこれで良しと思って

IpadPro12.9に転送すると、背景が明るくなって汚い。

PCモニターはキャリブレーション済ませている。

で昔使っていたステライメージで若干調整して保存すると

PCでもIpadでも変わらない感じで、めでたしとなった。

 

TOA150+645フラットナー

ASI6200MM -10℃ GAIN100 BIN3

Hα、OⅢ、OⅢ 3nm 5分x82枚 6時間50分

 

自己評価

OⅢが全く足りてない。

星はRGBで撮って置換しないと星雲メインとは言え

星の美しさが無いのは、クリープの入っていないコーヒーの様だ。

このCM分かる人は同世代。(笑)

 

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LUNT50 プレッシャーチューニングによる明るさムラの変化

前回できなかったLUNT50純正による

プレッシャーチューニングの明るさムラの影響を検証してみた。

 

まずはプレッシャーノブを全開(ほぼ大気圧)

Sun

露出時間変えてみたが中心が最も明るく

徐々に露出を短くすると中心を最後に徐々に暗くなる。

とても素直な特性で、光学的な問題は全くない事が分かった。

圧力ノブを半分まで締めたものの大きな変化は無かった。

 

次は圧力調整ノブを一杯に締めた状態から1.5周弱もどした状態で

撮影時や眼視で良く使う圧力。

画像①↓

Sun1_00002

これを右下に移動させたのがこれ↓ 画僧②

Sun1_00001

この状態で撮影(動画で60秒)した。

画像①の卵形の明るさを抑えるべく露出時間で暗くしてみた

のが画像③↓

Sun

もう少し暗くした方が良かったかもしれないが

この動画で画像処理するも、結果は悲惨なので処理を中止した。

 

最後に圧力調整ノブを目一杯締めたのが画像④↓

Sun1_00003

今度は黒いドーナツ状のものが発生した。

動画撮影は、この状態が一番彩総が浮き出て良いが

赤道儀を動かして明るさムラの無い位置を探るも

見当たらなかった。

 

このように本来の光学系の影響ではなくて

エタロンユニット内の圧力変化による明るさムラという事が分かった。

BORG76ED改でも同じ傾向だったので、こういう物だと思って

使うことにした。

 

先ほどの画像②を画像処理した。

Sun1-20240703-mono

Sun1-20240703

右下が少しくらいが、妥協することにした。

フラット撮ればいいけれど

現状に満足できなくなった時にしてみよう。

センサー1/1.2インチと大きいので位置調整が可能なのが助かる。

解像度が210万画素とIMX178の630万画素と比べ低いので

デジタルズームがあまりできない。

拡大撮影したいときはバローレンズを使おう。

 

LUNT改76mm(71mmに絞る)で500mmと双眼装置+バローで

見る世界は圧巻だ。

大きなプロミネンスに黒点周辺の渦を見ているときは

心拍数が上がるのがよくわかる。

興奮しているのだろう。(笑)

 

 

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アマゾン838円 5倍バローで太陽撮ってみた

どしゃ降りの中、少しだけ太陽がでました。

仕事中なので、少し迷いましたが決行~!

カメラも IMX178 630万画素 1/1.8インチから

     IMX249 210万画素 1/1.2インチ に交換した。

Sun4-20240702_20240702205001

Sun4-20240702

激安アマゾン5倍バローだけど太陽なら全く問題ない。

左には明るいムラリングが有るので右に寄せた。

 

次はビクセン2倍バローで撮影した。

Sun3-20240702

Sun3-20240702_20240702212401

下になにか4角い?のが

明るさムラの関係で、これも右に寄せた。

 

次は等倍だ。

Sun2-20240702_20240702205001

Sun2-20240702

これは真ん中で撮ったが、この程度のムラなら我慢する。

 

最後にサイトロン0.75倍レデューサーだ。

Sun5_2-20240702

Sun5_2-20240702_20240702213001

IMX178(セディナM)の時は結構良かったけど

IMX249(ジーナM)では相性は良くなかった。

位置を色々変えて見たものの、良い位置が見つからず

画像処理も上手くい行かず、加えて解像度も低いので

デジタルズームしても、すぐに限界がきて楽しくない。

 

LUNTはエアープレッシャーで見え方を調整する。

(エアープレッシャーチューニング)

エアー圧が大気圧だと、明るさのムラは発生しない代わりに

黒点しか見えず、他はボケボケである。

エアー圧が高いほど彩層のウネリが良く見えるが

明るさのムラが出てくる。

明るいドーナツや暗いドーナツ 卵形した明るい部分など

不規則で様々な形となる。

明るさのムラ具合を改造前のLUNT50にもどして確認してみよう。

しかし、今日はタイムオーバーとなった。

元に戻すのは指でネジを1本緩めればボーグ76EDが抜けるので

LUNT50の対物レンズをねじ込めばOK。

明日は晴れそうだか仕事がタイムロスしたので

で、明日はどうするか、、心は晴れない。。。orz

Img_0343

 

 

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