事の発端は月夜にM45を撮影しPIでABEを掛けると
大きなドーナツ状のムラが出た事からだった。
以前はフードを外すことで(フラットも)回避出来たが
今回は全然ダメでした。直ぐ近くの街灯に加え半月の明かり。
明るい光学系では厳しいのか?
丹羽さんの解説でABEのFunction degreeを1にする
と言うのも2にして試すがダメだった。
ならばフードを復活させよう! いや待てよ光軸は良いのかい?
1年ぶりの機材で星像が終わってた事も有って光軸調整する事となった。
使う道具はこんなもの。タカハシセンタリングアイピース&糸十字
オートコリメーター(2穴タイプ)

主鏡の代わりの十字線入りプレート

先ずは主鏡を外し、このプレートを付ける。

斜鏡には十字線がマジックで記入している。汚い!笑

そして糸十字線付きセンタリングアイピースで覗くと
斜鏡十字線、糸十字線、主鏡プレート十字線の3つが
一致しなければいけない。

これは調整後だけど、縦線・横線共に結構ズレていた。
今までは接眼部にライナーを入れて調整していたが
今回は、その調整範囲を大きく超えていた。
高さ方向は長穴になっているが、斜鏡側で調整できるので
周方向の長穴だったらありがたい。1ミリ程度なら周方向でも
調整可能だけど、これはスパイダーを調整しないと無理っぽい。
接眼部のライナーを外しネジを締めて元通りの姿にする。
先ずは斜鏡の高さ・回転調整を行う。
3つの十字線は現時点でズレていても構わないが、平行である事が必須。
・先ずは高さ調整から。
斜鏡の3本の調整ネジを緩め、中央のツマミを回して高さ調整をする。
斜鏡に書かれた水平線を見ながら行う。
・次は斜鏡の回転調整。
斜鏡を回すと斜鏡に書かれた縦線が振り子の様に傾く。
まっすぐに(他の2本線と平行に)なったら斜鏡の中央のツマミを
軽く閉めて動かない様にする。
回転が合ってないと縦線が傾くのは、90度回した時の縦線は
斜鏡が45度なので、それに書かれた縦線は45度傾く事になるから。
・次はいよいよスパイダーの長さ調整!
タカハシの光軸調整取説(センタリングアイピース付属)には
スパイダーは調整済みなので調整不要と書かれている。
とは言え、入社10年以上のベテランと新入社員とでは格が違う。
10年でもまだ鼻垂れかもしれないが50年経つとガチで鼻垂れとか?
冗談はさておき、これが当たり外れの個体差かも知れない。
話は長くなったが、スパイダーを止めてる六角穴付きボルトを緩める。
内側の大きなナットを緩める。
ナットは手で緩むので、最後も手で締める。
六角穴付きボルトを緩めることで斜鏡が動き、センタリングを行う。
実際にやってみると簡単すぎてもうね。
さて次は主鏡を取り付ける。

可能であれば主鏡を上にする。
こうする事で主鏡は重みで下がるので引きボルトは最後に手で
締めるだけで良く、押しボルトのみの調整でとても楽。
横ずれ防止のイモネジ3本をさらに緩め主鏡が中心になる様に
薄手の名刺を4枚挟む。4枚目はキツいので長さを短くしたものを
名刺を傾けて、名刺と名刺の間に挟んで押し込むと入りやすい。
ここで注意したいのは、タカハシの光軸調整マニュアルには
鏡筒を横向きと有るが周方向に3つあるイモネジを緩めると
主鏡が重さで下がってしまう。
手で持ち上げられるが名刺4枚は入らず3枚となるので
このシムを挟む時だけでも主鏡を上にしなくてはいけない。
今回は写真と違い訳有って横向きで調整となったが
引きネジと押しネジを体感出来た。
押しネジを動かしては引きネジを締めると言う面倒さはあるが
工具は使わないので、使えないほどでは無い。

主鏡は十字線無しのセンタリングアイピースで行う。
糸十字が有ると調整具に取り付かないから。
調整器具が異様に長いのは赤いマークがセンタリングアイピースの
太い黒丸に程よいサイズに収まってるのが分かるだろうか?
最初に作ってもらったのは短くて太い黒丸と赤いマークの
サイズ感が合わなくて、眼見当に頼る部分が大きくて
正確さに欠けるからだ。
再度しばたさんに作ってもらった。
余談だが、しばたさんの工作精度は凄いよ。
少し足が当たっただけで差し込んだだけのものが抜けなくなったからね。
ラスペネ(潤滑油)を入れてなんとか外れた。
次は入らないのでペーパーで調整した。
今回は床置き横向きで調整作業をしたので、狭くて足が当たった。
普段は赤道儀につけたまま行うからぶつかる事は無い。
オートコリメーターと付け替えて先ずはセンター穴を覗く。
まぁ最初はこんな感じでズレてる。
斜鏡の3つのイモネジを回して赤いマークが重なる様に調整する。

センタリングアイピースに付け替え確認すると、少しズレてる
ので再度主鏡を調整する。
またオートコリメーターで覗き、今度はオフセット穴を覗く

こんな感じでズレてるので斜鏡を調整する
センタリングアイピースで主鏡を調整を繰り返すと
次第に全てが有って来る。
今回は、この調整だけで言うと90点以上は取れてる気がする。
バッチリ有った写真を撮るもスマホのカメラ位置の関係で
合ってない写真となるから写真は諦めた。
最後に斜鏡のセンターツマミを手でギュッと閉めてオートコリメーターで
確認、主鏡の引きネジとロックナットを手でギュッと閉めて
再度オートコリメーターで確認する。
そして主鏡横ずれの3本のイモネジを軽く締めるのだけど
僅かな衝撃で主鏡がズレるので今までより少し締める。
主鏡の引きネジもマイナスドライバーで軽く締める。
この時注意したいのは、オートコリメーターを覗きながら締める事。
このぐらいだから大丈夫だろうで失敗したからね、今回。笑
イプの光軸調整はこれで良いとして、カメラのスケアリングは大丈夫?
と言う事でチェックしてみた。




今更説明不要かもだけど、さらっと。
センサーにレーザー光を当てると格子状の光が反射され
格子を結んだ線上にセンサーの反射が有る。
上の写真で言うと2つ有る明るい方で小さい方はセンサーに乗ってる
ガラスか、チャンバー室のカバーガラスの反射だろう。
先ずはセンターの反射を見つける。
少しカメラを傾けた方が分かりやすい。
・次にレーザー光がレーザーコリメーターの穴に戻る様に調整する。
・次に鏡を置いてレーザー光がコリメーターの穴に戻る様に
スケアリングパーツの押し引きネジで調整すればお終い。
で今更だけど、このレーザーコリメーターの光軸合ってる?
購入時に確認した時は合ってたがVブロックのような物の上を回してみただけ。
そんなんじゃ、やっぱダメでしょ。
っと言う事でベアリング支持の検査器具を作ってみた。


で、驚く事に全くブレていない。凄い、凄すぎる!
大昔に買った店長調整済みの重たい奴も検索してみた。
太陽の周りを回る地球の様だった。
とりあえず調整したが、僅かにズレる。
10分以上頑張ったが気持ちが持たず、使う事は無いので、中止した。
で本来の目的の一つにLEDトレース板によるフラットフレームの撮影だ。

これが上手く行けば同時間でのフラット不要となる。
やっぱ時間が半端なくかかるからね。
写真には電圧調整が有るが不要だったかもしれない。
減光95%フィルム3枚重ねとかで出来そう。
ちなみに電圧ギリギリ下げて2.7Vで減光フィルム1枚で2秒が良さそう。
3枚だと15秒でもザラザラだった。
で、とりあえずフラットをステライメージで等高線表示させてみた。

フィルム3枚 15秒

フィルム3枚 10秒

フィルム1枚 2秒
とりあえず2秒に決めLRGB・Hα・S II・O IIIを
ビニング1、3で60ずつ撮ってみた。
30分もかからないので、撮影の都度撮っても良いかも。
反射はカメラ回転が変わると変化するので。
フラットフレームは割り算だから露出時間は気にしなくて良いと言うのは
私の場合は上手く行かなかった。
日の出まで時間がなくて半分の時間で撮った時は4隅が大きく落ち込んでた。
しかしABEで一発で修正されたけど。(プロミナー350mm)
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