赤道儀

赤道儀のクランプ強化

クランプが緩くて不満に思っていましたので改造してみました。

また、クランプ時に合わせマークが随分ずれるので固定観測の場合は

正確なホームポジションのマーキングが困難でした。

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純正品は当て板を押すのですがサイズがガタガタで長さ不足のため

下に丸いゴム板をかましています。

いくらなんでもお粗末ですね。

クランプを締める際にこの当て板が左右に動いてしまい

クランプの棒で押された部分のへこみが何箇所も当て板に付いています。

それで締め込み時にファインダー視界の半分ぐらい動いてしまします。

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左右にスペーサーを入れてみました。

011

右上のネジと真鍮棒が純正品です。

この真鍮棒も内部でガタガタ動くので嵌め込み式とし

当て板も押される側を平らに削りました。

理想はアリ溝のクランプみたいにガタ無しで移動なんですけど。

016 

あとは赤径に2つ、赤緯に1つクランプを追加しました。

こちらは当て板が無いのでボルト先端に柔らかいアルミスペーサーを

入れています。

これで自動導入後にクランプを緩めて対象に合わせた後

クランプを締めて、ホームポジションにGOTOさせると

正確な合わせマークが書けます。

これで電子ファインダー視野内に入れば、アライメントから

全ての操作が屋内操作可能となります。

Photo

電子ファインダーは白ドブ付属の物を少し加工して

Toucamを付けています。

画角的にはTOA150+ST4000と同じ感じになっています。

感度的にはかなり暗い星まで捉えていますので

アライメント星を捉えるには十分すぎるぐらいした。

今までのはCマウントレンズ70mm+WAT120で、アライメントには

拡大率が低かったのですが、今度はOKそうです。

Nexremote

写真撮影時は、このソフトでアライメントから導入までを行います。

これから寒くなるし屋内操作出来るので重宝できそうです。

私のNEWアトラクスはアドバンスドGT赤道儀の基盤で駆動しているのですが

HIBERNATEという機能があって、電源をOFFしてもアライメント情報が

保持されたままなのでクランプを緩めて回さない限り、すぐに撮影可能となります。

アライメント作業が免除されます。

電源切断後、電源ONにするとWAKE UPという文字が出てきて

ENTERキーを押すだけです。

これは非常~に便利です。

導入誤差も殆ど感じられませんでした。

アドバンスドGT赤道儀の日本語マニュアルは無いのですが

https://hosizora-ucf.cocolog-nifty.com/blog/2009/10/nfd328ao8gt-550.html

のページの下にあるコメント欄で全機能の80%程度解説しています。

またA-GTマニュアルには無いOTAオリエンテーション(ホームポジション)の

設定など参考になるかと思います。

残りの子午線超え反転設定を遅らせたり、動く範囲を設定(建物等の障害物)

とか反転時の北回り南回りの設定の解説はその内に書きます。

単なる英訳では、実際に使って検証しないと分からない事もありますので。

英語苦手だしね。(汗)

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ピラーの延長

今までニューアトラクスの短い方のピラーを使っていましたが
カメラを取り付けて自作の冷却BOXを地面に設置すると
望遠鏡の向きによっては干渉する可能性がありました。

ピラーが短い方がモーメントが少ないので良しとしてきたのですが
眼視での天頂付近は非常に見づらかったのもあり
今回は、時々仕事でお世話になっている機械加工屋さんに
頼んでみたら、こんなもん直ぐに作ってやると
2つ返事でOK、翌日朝には持ってきていました。

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黒いパイプがピラー脚の延長筒で、あとは塗装するだけです。
上下差込み式になっていてボルトで固定する様になっています。
30cmの延長ですが、随分と全体が大きくなった感じです。

2

これで眼視も見やすくなりました。
望遠鏡を載せるのが肩の高さ付近になったので
気合を入れないとダメです。
昔だったらこの程度の重さは軽々持ち上げていましたが
今は両手で ” よし載せるぞ! ” と掛け声がいります。 (^^)

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キャノンNFD328にAO8を取付けたい(アドバンスドGTでのテスト編)

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昨日は星があまり見えない状態でしたがNEWアトラクス赤道儀用の自動導入装置も

入荷した事もあって、せっかく整備したアドバンスドGT赤道儀を使わなくなっては

整備した意味がなくなる(実は整備するのが楽しかったりする)ので

キャノンNFD328AO8仕様のテストも兼ねてドン曇りの中、強行となった。

                         ↓↓↓

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コンデジISO1600-30秒でこんな空でした。

その内よくなるだろうと少し期待してみることに。

PEモーションの測定もあり、極軸望遠鏡を使い大雑把に合わせてテストする事に。

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これはMaximDLでのAO8の修正の様子。

300mmという短焦点ではあるが、RMSが0~0.1ピクセルに収まっていて

さすがAO8である。

で、今度はAO8を働かせずにSBIGのセルフガイドでどこまで頑張れるのか

試してみた。

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表示が±10ピクセルでは、ほぼ直線に見える。

グラフ最後がグンと上がっているのはガイドをSTOPしたため。

次に表示を±1ピクセルにしてみた。

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AO無しでも結構頑張っているではないか!

XエラーはDECを示し最大でも±0.5ピクセルに収まっている。

YエラーはRAを示し1周期10分(144山)でPEモーションは±0.7ピクセルぐらい。

TC237Hのガイドチップから計算するとPEモーションは約±3.5秒となる。

ガイド星の修正具合をモニターで見る限りではDCモーターとは思えないほど

すぐに中心へと修正してくれる。

アトラクスのDCモーター仕様ではゆっくり修正して中心を通り過ぎて

また修正となっていただけに格安赤道儀とは思えない性能だ。(作りは粗いが...)

アドバンスドGTの注意点を1つあげるとすれば、いくら整備を十分にした所で

DCモーター減速部及びウォームギヤ廻りのバックラッシュは避けられないので

その補正を赤道儀自体のソフトウェアによる制御機能をしっかりと使いこなせないと

自動導入に誤差がでます。

付属の日本語マニュアルではどうしようもないので英文マニュアルを熟読

ソフト側のセッティングも十分に精通する必要があります。

但し、望遠鏡の傍にいて写真を撮るだけなら、自動導入精度など大した影響はありませんが。  でも初心者にはキツイかもね。

AO8での修正は許容範囲を超えるとオートガイドが働き修正となるが1時間30分

放置していたが、2時間以上はオートガイドガイドなしのAO8修正のみで使えそうだった。

Fが600mmでも1時間ぐらいはAOだけでもOKかもしれない。

しかもAOだとオートガイドに比べて1/3~1/4に動きが収束される事となった。

写真は撮るには撮ったが最初に1分露出で撮ったのと最後に15分露出で撮った

のと淡い部分の差が変わらないほど空の状況は悪化していたので

公開する気になれません。

代わりにMaximDLでAO8の動作状況をビデオにしてみました。

ほとんどガイド星の色が変わるだけで動いてないのがわかります。

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アドバンスドGT赤道儀の整備

梅雨は明けたというものの天気は思わしくない。

たとえ晴天だとしてもアトラクスのNEWステッピングモータードライブが未だなので悔しい思いをするだけ。

到着するまでサーボモーターに戻して使う手もあるが、そんな気力がないし。

TOA150にイーソス双眼でも付けて手動でぐりぐり遊ぶのも良いか(夢)などと妄想にふけっています。

いっそのことNFD328をSBIG+AO8仕様に改造してやろうかと企んで..いるかも!?

SBIGのワンショットカラーは、色のりの良さと耐光害性に優れている点で冷却デジカメの出番は殆ど無くなっている。 

またピクセル等倍での解像度がまるで違う感じ。 しかしデジ一は高画素数縮小表示でカバー出来るという手もある。

まっ、これも光害地での撮影と言う条件で。デジ一ですばらしい写真も沢山あるのも事実。

しかし画像処理技術に乏しい私でもSBIGのワンショットカラーは楽しめるのも事実。

しかし冷カメでは、あれだけ苦労したのになぁ。

少しは冷亀くんにも出番を作ってやる事にしよう。

で、メカニカル的には精度は落ちるものの、制御技術でカバーしているAGTを少し整備してやる事に。

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まずはウォームギヤの交換から。

Agt_2

あでっ!?、

(_;)・・・・・・・ サイズ、 ぢがう。

諦めて、ぐりぐり回してみるとゴリゴリ感 最高~っ(^o^)/!

ってちがうでしょ!  またベアが逝ったのか。

少し押さえを緩めるとスムーズになって安心した。

Agt_3

まず、①②③のネジを全てガタガタになるまで緩める。

次に、ウオームユニット(以下ユニットと省略)を手でコンとウォームホイールに軽く押し当てる。

その状態を保持しつつ、ユニットの軸を手で回すと左右にユニット全体が動く程度に緩く①ネジを締める。

次に②のイモネジ(押しネジ)が軽く底に付くまでねじ込む。

この状態で、①ネジを少しずつ左右均等に締めつつユニットの軸を手で回しながら負荷の状態を確かめる。

①ネジを締めるに従ってユニット軸の回転抵抗が大きくなって行くのを感じる。

そこで、②の押しネジを僅かにねじ込む。この時点以降は①ねじ以外は触らない。

後は①ネジのみを締めこんだ状態でユニット軸が少しの回転抵抗を残す様な状態にする。

ユニット軸の回転抵抗が大きければ、最初からやり直す。

最後に③の引きネジを超軽くしめる。 これによってユニット軸の回転抵抗が増えるようではダメ。(③は不要なぐらい)

与圧は必要ない。ギヤどおしのスキマゼロはゼロなのだから。

だだし、工作精度上のバックラッシュはウオームギヤでは必ずある。 

従って引きネジを使って、さもバックラッシュが少なくなった様な錯覚に陥りやすいので要注意。

多くは①をある程度締めた後に②③の引きネジ、押しネジを使って調整するのではないかと想像しているが、①を締めこんだ後では押し引きネジによってユニットが動くというより、ユニットケースが歪んでウォームギヤ軸が歪む結果、バックラッシュが調整出来た様な錯覚に陥りやすい。

この状態でユニット軸を回すとユニット軸1回転の間で、きつく回ったり緩く回ったりでムラがある。

軸が歪んでいるからだ。

次にウオームホイールとウォームギヤとの当たりを取る。

主な目的はウオームホイールの偏芯取り。

Agt_4

AGTのウオームホイールはアルミダイキャストそのままっぽいなので十数ミクロンの以上の偏芯は仕方がない。

この方法でウオームホイールの当たりが取れて回転による負荷の変動は最小限となった。

ちなみにニューアトラクスも以前同じ方法で行い回転位置による負荷の変動は皆無となった。

さすが趣味レベルでの高級機材だけはある。

ただし、やりすぎには注意する。

目安としてはアトラは完全に負荷変動がなくなる。

AGTは時々チェックしてある程度負荷変動(極微妙に感じる程度)がなくなれば良しとする。 負荷変動が無くなるまでやると、ウオームギヤの山が無くなる(冗談)

惜しいのは、アトラもAGTもウオームギヤが快削黄銅っぽい所。

本来ならばウオームギヤ側は硬い材質を使うというのが一般的。

ウオームホイール180山や144山に対してギヤ側は4山程度しか当っていない為、磨耗の頻度がちがうからだ。

部品交換のメリットを考えているのだろうか?

交換するか、普通。

まっ、毎日撮影する人なら交換するだろうが....赤道儀丸ごと。

その前に人間の寿命が尽きてしまいそうだ。

最後にバックラッシュを確認して、最初と同じ様ならOKとする。

少し増えた様なら、最初の手順から行う。

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足廻りの強化と赤道儀の最終!?調整

以前から気になっていた足廻りの強化をしました。

ピラー脚は3本足ですが、これはカタカタしない為。

3本の脚は片持ちの梁となって強度上かなり不利となります。

が、メーカーはそれに耐えうるものとなっているのは言うまでもありません。

ここでは少しでも3本脚の負担を軽減することと、ピラーパイプを大きなものにした事と同等以上の強度を確保したいが為にプチ改良しました。

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鉛直荷重の大半はこの真ん中のジャッキボルトで支えます。

残りの3本の脚は水平力による曲げモーメント(転倒モーメント)を負担させます。

効果の程は? ん~よく分かりません。でも強度上はUPしています。

次はピラーパイプ。

パイプを太いものに変える→無理。

で、

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無収縮モルタルを入れました。

効果:劇的!

以前は赤道儀の横面を手のひらで強く叩くと少しの振幅ですが振動(0.5秒ぐらい)が起きていました。

が、それが感覚的に1/3以下に納まった感じです。

ビーンという感じからガツっという感覚です。

重さは6KG増ですが3本の脚付きで赤道儀本体と同じかそれ以下です。

赤道儀の最終?調整

RA軸が1mm程度動いてました。お恥ずかしい(^_^;)

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ウエイト棒を手でもって揺さぶってみると少しぐらっと感じました。

偉そうな事、いえませんね。

で、ウオームギヤ部のベアリングを締め直しました。

これでグラツキ解消!って当たり前ですね。

RA軸の方は良かったです。

実際に鏡筒を乗せてみるまでは...というか。

この状態でボルト4本の内、最初に左側2本とギヤを外し締めます。

こちら(左側)は固めにしめても抵抗感は出ませんでした。

次に右側ボルト2本を外し締めます。ウエイト棒を手でゆさぶりながら締め加減を調整します。 ウオームギヤ軸が軸方向に動かなくなった所でこのユニットを外して抵抗感(ベアリングの与圧)を確認しました。

ちょっと、にゅるっと回る感じでした。OK!

締め忘れなのか緩く締めすぎだったのか.......!?

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DOG-NS5000性能編1

気になるモータードライブの性能と機能について軽く触れてみたいとおもいます。

詳しくはNS企画のHPで!

とは言うものの、読む所が多すぎて網羅するには何度も読む必要があります。

私、20回は読みましたが見落としがありました。(^_^;)

途中で挫折する人が出てはいけないので簡単に説明します。

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電源:12V~24V(3A以上推薦)1Aでも動く

これだけ電源は消費しません。瞬時に必要と思われる。

12V時の性能 RA:454倍速以上 DEC555倍速以上

誠に申し訳ありません <m(__)m> 今確認すると12Vの速度設定のままでした。

RA:340倍速、DEC:370倍速以上

雨が上がり次第テストします。

24V、500倍速でも一昨日動かしていましたが12Vで全く遅く感じなかったのです。それで....

上のRA:454,DEC:555倍は、怪しい中国製の24VACアダブター使用なので最低この数値以上は出ると思います。

恒星駆動:50PPS マイクロステップ4分割(最大16分割)

自動カレントダウン(速度や状態に応じて必要電力を調整)

オプションでオートガイダー内臓(AGA-1風)HPにて確認下さい。

特徴 

1.簡単速度設定50種類(その中で高速、中速、低速、ガイド速度の4種類を設定)

2.自分の赤道儀に合わせて細かくカスタマイズできる。

3.ステッピングモーターなので反応は非常に良い

4.バックラッシュ補正速度(一定範囲内で)、量が変更可能

5.安い!(比較して)

要望

1.スローアップ、スローダウンの台形駆動時間を高速モードのみ1秒ぐらいに延長してほしい。出来ればユーザー設定できるようにしてほしい。 高速モードのみ鏡筒が揺れます。 ウオームギヤベアリング(小)に負荷が掛りすぎるので。<m(__)m>

コマンドを用意していただける事になりました。

とても助かります。

2.細かくカスタマイズする際に簡単設定ソフトがほしい。(基本的なものはユーティリティ-ソフトが有る) 慣れれば簡単だけど....出来ればです。 一度入力すると滅多に変えないかもしれませんが、あると嬉しい。初心者にはやさしくしてね。

ステッピングモーターの宿命

1.高速導入時の音がニューアトラクスDCモーターに比べてうるさい。(キーンという甲高い音)

2.恒星時駆動音が若干する。屋外使用では全くわからない。ドーム内では気になる人は静かな音楽でもかけよう。

3.モータートルクがいくらあっても、むやみに速度を上げるとトルクが減少するので注意

4.周期的な音がする場合は赤道儀の調整不足かも!?ギヤの当たりとか。理想は一定な高さの音

音の問題と対処法

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これでソプラノがバスになりました。

音はモーターからの共振とモーター固有のものです。

最高速度が沢山選べるので高速駆動できなおかつ音が最小となる速度を見つけます。

わずかな速度の違いで音は大きく変わります。

またモーターの取付ブラケット及びその部分の赤道儀の強度で音は大きく変わります。

モーターブラケットは厚い板を使用すると良い。

モーターの取付ねじの締め具合も影響する。

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最高速度はこれで簡単に変えれます。ボタンを押した瞬間に速度がかわります。

もちろん、中速、低速、ガイド速度も変更できます。

これで音が最小、速度最大ポイントを見つければ良いのです。

ただし、コマンドを入力します(16進数入力が苦手) コマンドはHPからのコピペで対応している。

とまあ、大雑把に書くとこんな感じです。

モータートルク性能確認の為にわざとバランスを大きく崩して行う予定でしたが雨のためボツとなりました。

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DOG-NS5000汎用モータードライブ・セットアップ編

NS企画の西岡さんより先週モータードライブが届きました。

ただしテスト用貸し出しということで期限は1週間。

詳細な使用方法及び性能は後日記事にします。かも?

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相変わらず丁寧に梱包されています。

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サイズは大きくも小さくもない感じです。

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フロントパネルです。

左から電源SW、パイロットランプ、オートガイド、ハンドコントローラーの構成となっています。

パイロットランプは速度に合わせて点滅速さが変化します。

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リヤパネルです。

左から電源、モーター接続用、RS232Cx2ポートとなります。

私はRS232C-USB変換ケーブルを使っていますので、出来ればRS232C接続部はメスでしたらそのまま変換ケーブルが取り付くので、お願いしたい所です。

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電源は12V~24V(3A以上を推薦だそうです)であれば使えます。

12V 1Aの電源でも300倍速以上は駆動していました。

後に12V、18Aの安定化電源を繋いだところRA:454倍速、DEC555倍速で駆動しました。

もっと行くかもしれません。詳しい事はあとで。

次に赤道儀にモータ用、NS-5000に電源及びパソコンからのRS232C(USB変換)を繋ぎSWを入れます。

2 

パソコン側でマイコンピューターアイコンを右クリック →プロパティ→ハードウェア→デバイスマネージャ→ポート(COMとLPT)のところでCOM3が増えています。

次にNS企画よりダウンロードした観測地情報2を実行します。

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①~⑤の順番で設定します。

時間と日付はここで設定してもいいのですが、この2点だけは毎回入力する必要がありますので星図ソフト側でボタン1押しで簡単に設定できます。時間も正確入力できるし楽です。 

一度入力すると赤径,赤緯、時差は2回目からは場所が変わらない限り不要となります。

次に星図ソフトを立ち上げます。

色んなソフトに対応しています。 対応状況はNS企画さんのHPを参照下さい。

男は黙ってフリーソフトのCartes du Cielを立ち上げて下さい。

理由はNS-5000に時間と日付をセットするためです。

実際に使うとこの方が楽です。使えば分かります。

ASCOM Plugin v1.2以上とMeade Plugin v1.51gのインストールもお忘れなく。

インストールと言ってもミードのプラグインはCielのフォルダーにコピーするだけです。

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Cielを立ち上げ、Cielの観測地情報、日付、時間を設定します。

次に望遠鏡コントロール→Meadを選びます。ASCOMではありません!

次にScopボタンか望遠鏡コントロール→ConfigurationPanelを選びます。

すると

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この様なパネルが現れます。コモンセッティングタブでCOMの設定をします。

先程確認したCOM番号をあわせ、それ以外は図の様に入力します。

で、コネクトボタンを押すと左図の赤い□から緑に変わります。接続完了です。

最後にセットテレスコープタイムのボタンを押すとNS-5000に時間と日付が記憶されます。

あとは、Cielでなくても別の星図ソフトを使っても構いません。

SuperStarⅣではMeadLX200を選択すると

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観測地情報ボタンがありこれでも可能です。

が、経度だけは入力できません!惜しい所です。

これが出来れば、観測地情報2のソフトは不要となりこれ一発で出来るのですが。

まあ、それも緯度経度時差は一度入力すればいいだけですけど。

で、でです!。

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なにかへんでしょう?

これは西に鏡筒を向け(水平にする)星図ソフトで西、高度0度近くの星に同期を取り東の水平線近くの星を自動導入した例です。

次に北極星を自動導入します。

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アイピースが北極星を向いています。

原因はDECモーターの回転方向設定ミスです。

RA軸は東から西に恒星駆動するから分かりやすいですがDEC軸は?

そこで他の赤道儀を回して上ボタン(北)下ボタン(南)で回転方向を確認しました。

これと同じ方向にセットすれば絶対間違い無いなどと思っていたのです。

しかし写真の様にうまく行きません。幸いファインダーだから済んだものの、鏡筒だったら赤道儀とぶつかっています。

しばらくモーターを反転させたりとか色々やってようやく上手く行ったかの様に思いました。

しかし、ASCOM使用からMEADプラグイン使用に変更したとたん写真の様におかしくなりました。

思考錯誤すること10時間以上。。(T_T)

ここから重要です。

1.星図ソフトで赤道儀をリンクした後、ハンドコントロールまたは星図ソフトの矢印ボタンを少し押して望遠鏡と星図ソフトの移動方向が合っているかを確認する事!

2.いきなり鏡筒を付けずに矢印を書くかファインダーなどの取付とする。変な方向を向くと赤道儀と干渉して悲惨な結果になる。

当たり前田のクラッカーと思うでしょうが、途中まで正常に動いていたのでドツボに嵌った訳です。

直ぐにDECモーターをコマンドで反転させ、めでたしとなりました。(^o^)/

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アトラクス赤道儀のステッピングモーター換装その3

本日NS企画さんより新型モータードライブNS-5000(オートガイダー非内臓タイプ)を1週間なら貸し出してもいいという嬉しい知らせが有りました。

私のはオートガイダー内臓タイプで、まだ先の事だったのでゆっくり構えていました。

で、残りの配線を突貫工事で行いました。

赤道儀の整備を詳しく記事にするつもりでしたが予定変更です。

といっても大した記事にはならなかったのですが.....

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まずはRA側の配線です。NSシリーズの配線番号でピンの下(黒)から1,2,3,4,5,6番となっています。

オリエンタル2相ユニポーラーモーターは全てこの色と順番でNSシリーズのモータードライブに対応となります。

DEC側も同じです。

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この様に既存のアトラクスの配線に接続します。

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DEC側はこれでお終いです。

土足OKですが床が汚れて恥ずかしいです。 掃除しよう。

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アトラクスの接続パネルを除けてNS-5000用の接続パネルを作ります。

アルミの2mmで作りました。

大きい穴はφ15mmでキリがないので2mmのキリで円周に沿って沢山穴あけします。その後、糸鋸とリューターで綺麗に仕上げます。

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このようにアトラクスの既存の配線を全て利用します。

配線が外部に出ないのがいいですね。

1個あまっている小さいコネクターは極軸照明用です。私の所は北極星が見えないので使う事は無いので、その内やります。

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完成です。

配線を切断する事も無かったので、元に戻す事もできます。

しませんが........

スターブックは勿体無い気がしますが、お蔵入りということで。

私は使う気はありませんが、恐らく他の赤道儀に利用できると思います。

1つ前のNEWアトラクスSS2000仕様からスターブックに換装なんておもしろそうです。

モーターはSX赤道儀と全く同じものです。

SP、GP赤道儀にもモーターブラケットを作れば出来そうですね。

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モーターについて

今回は少しばかりモーターのお話です。

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10年ぐらい前に息子と電動のラジコンカーをやっていました。

最初はタミヤの540モーターで遊んでいましたがスピードと加速に不満を持つようになり、その時はじめてモーターに巻き線数(ターン数)の違いが有る事を知りました。

巻き線の多いタミヤの540モーター(たしか巻き線数36とか?)は高トルク型といわれています。

それでは高トルク型モーターにギヤー比を小さくとると、巻き線数の少ない高回転型と同様な走りになるのでしょうか疑問に思い実験してみました。

答えは巻き線の少ないモーターが圧倒的でした。まるで勝負になりませんでした。

なぜかというと同じ電流が流れた場合、巻き線数の多い方が高トルクというだけなのです。

巻き線数の少ないモーターは巻き線が太く抵抗値が低いので同じ電流はながれません。

当然多くの電流が流れます。

すなわち、高出力なわけです。

当然トルクも高くなってきます。 

10V-10Aのモーターと10V-20Aのモーター、すなわち100Wと200Wのモーターの違いということです。 どちらがパワーがあるでしょう?という事です。

ステッピングモーターも同じ事です。

でなければ電気ばかり食っては意味がありませんからね。

追記

いかにも巻き線抵抗が少ない方が高トルクの様に書きましたが、同じモーター管の長さの場合の事で、電流が多く流れる結果そうなると言う事です。

もちろん、モーター管の長い方が永久磁石も電磁石も長くなりトルクは増えます。

これは単純にモーター2個分を直列に繋いだイメージで、巻き線抵抗も多くなり必要な電流も多くなる(全て2個分必要となる)。当然モーター2個分のトルクが発生するという感じです。

多くの電流が流れるのと必要とされると言うことの違いとなります。

なんか迷わす様な説明となりましたね。

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アトラクス赤道儀の整備その1

ステッピングモーター換装その2に、注意事項を追記しました。

ステッピングモーター換装時に横着をしてDEC側は赤道儀に付けたままピニオンギヤのボスを削ってしまいました。

そう、ギヤーのボスを根元まで削っていませんでした。それでOKと思っていました。

養生はしたものの削りカスがウオームギヤ,ウオームホイールに入り、わずかなゴミの混入でもバックラッシュを最小に調整しているため、ウオームホイールはスムーズに回りませんでした。

結局ギヤープーラーを製作しギヤーを抜いて分解清掃する事となりました。

以前から少し気になっていたウオームギヤの回り抵抗感、少しゴリゴリとした感じがありましたが工具が無かったので今まで分解はしませんでしたが丁度良い機会と思いました。

赤道儀の使用は1年半ぐらいでそれほど酷使もしていません。

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工具を製作してベアリングを外してみました。608ZZというベアリングです。

手に持ってベアリングを回してみると2個の内、1個はものすごくゴリゴリしています

組んだ状態だとベアリングに与圧が掛っているので抵抗感があり少しゴリゴリしている感じで、随分前にチェックした時と同じでした。

まあいいだろう、メーカーが組んだのだから。などと以前は思っていました。

これがどれだけガイドに影響するかは分かりませんが、ダメなものはダメで、ベアリングを交換する事にしました。

この部分は軸に平行(アキシアル方向)に多くの力が掛ります。

そこでベアリングのアキシアル方向の基本動定格荷重計算です。これは1方向に力が掛るのでベアリング1個でアキシアル方向の荷重を受けます。

基本動定格荷重とは、その荷重を掛けた状態で100万回まわしてフレーキング(荒れた溝)が出ない荷重を言います。

おおよそ130KGと出ました。

これはDEC軸で言うと軸回転中心(マウントプレートの中心)から600mmの所に重さ9.5KGを加えた荷重となります。鏡筒の先にC8をぶら下げた感じでしょうか。

いくらバランスが崩れてもこんな荷重は加わらないのでTOA-150の使用による影響は無しと判断しました。

次に、ベアリングを固定する真鍮の丸い板の締付を疑ってみました。要するにベアリングの与圧です。

計算すると安全係数2(精密機械)でおよそ35KGとでました。 締付状態ではベアリングは動かないのでベアリングの静基本定格荷重から求めます。

これらの基本となる動及び静定格荷重はメーカーから公開されています。

これをベアリングを固定する真鍮の丸い板のネジの推力に換算すると、締付トルクはおよそ0.08KG・mです。

上の写真にある自作した10cmぐらいの締付工具で0.8KGの締付トルクとなります。

これが怪しいですね。 ネジを緩めた時の感じですが3KGぐらいはあった気がします。

まあいい、RA,DEC共に交換するのだから。

で、ベアリングをどのメーカーにするか。

性能はNTN,NSK共に同じですが、NTNの方が内輪に厚みがある。これはどうなんだろう?

ベアリングに軸を通したときの嵌めあいはNTNの方がしっくり来る感じです。

元々付いていたのはNTN製だったので、これを使う事にします。

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ベアリング押さえの先端に緩み止め剤を少し塗って締めます。

軸を手で回しながら締付具合を調整しました。

締め付けて行くに従ってスルスルと抵抗なく回る感じからグリースを塗った様な抵抗感へと変化します。

この辺で締付はSTOPしました。

さらに締め付けて行くと、指先で軸を回すと僅かにガックっと回る感じとなります。

ガクっといってもギヤーを付けて手で回すと全く分かりませんが...

こうなる少し手前という感じでしょうか。多分500グラム程度の力でしょうか?私好みで非常に曖昧な感じでセットしました。

半年間使ってもう一度ばらして点検してみます。

次にオリエンタルモーターのSHギヤードのガタ取りをします。

DCギヤードモーターに比べるとギヤード部分のバックラッシュは若干少ない感じです。

メーカーサイドは1~2°程度と言っています。

しかし、軸と直角方向に少しガタが有りましたので原因を調査してみることに。

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M3の2本の長いネジを外すとギヤード部分と分離できます。

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ベアリングは1個だけ使われています。

意外とシンプルでした。

このベアリング自体のガタが少しあり、与圧を加える事でガタを無くします。

ベアリングの厚さ方向にスキマが多く取ってあるのでここを埋めます。

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両面テープの接着面どおしを合せて写真のようなワッシャーを作ります。

ベアリングの外輪又は内輪を1方向に動かす事でボールが密着してガタが無くなるという、いわゆる与圧です。

モーターは2台あるのですが、1台の方は精度が良くベアリングは軸から外せませんでした。

またワッシャーの厚みは2台のモーターでは倍半分違っています。

これはワッシャーを入れてケースに組み込んだ後に手でガタを確認しながら厚みを調整します。

1台の方はワッシャ-2枚、もう1台のモーターは1枚で軸直角方向のガタが取れました。

軸直角方向のガタを無くす事でバックラッシュも随分と減った錯覚を覚えました。

手で触った感じはかなりの効果が出ています。保障はしませんが(^_^;)

当初モーターをSHギヤードにするかギヤードなしのトルクのある物にするか非常に悩みました。

結局、モータードライブとの関係(お金)で使用電流の低いSHギヤードにしました。

ハーモニックドライブモーターという手もあるのですがサイズ的にアトラクスでは取付上納まりが悪いのと高価(これが一番)であるので諦めました。 それにウォームギヤ部分はゼロバックラッシュにはならないしなどと自分に言い聞かせ.....

いつもながらの長ったらしい文章でした。

語学力がないのです、お許しを~。

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