天体一般(多くは機材ネタ)

ST-4000XCMのカラー変換

カメラに触るのも久しぶりです。

実はリモートガイドヘッドとメインチップとの位置関係を計測していたのですが

あれ?って思える現象に遭遇しました。

Photo

左はRAWをカラー変換したもので、右はカラーモードで撮影したものです。

ピクセル200%表示です。

RAWをカラー変換した方はドット抜けの様な感じになっています。

これだと最初からカラーモードで撮影した方が画質がよい事になります。

ただし、色んな画像処理のコマンドが無効となるのが嫌なのですが。

補完処理が有効とか無効とか関係しているのでしょうか?

早速実際の星で比較撮影してみることに。

まずはカラー変換モードにて。

Photo_2

M13、月ともにピクセル等倍です。

思ったよりM13って大きいです。

露出不足と天候不順でボケた感じに写っています。

もっとまともな時に撮影すればいいのですが

私の場合、何時になるのか分かりませんので。

途中で雨が3回も降りました。(汗)

次はRAWモードで撮影しよ。。。。。。う!?

朝まで粘りましたが雲が厚くて全く撮れませんでした orz。

いや、撮ってみましたがダークフレーム風です。 (^^)

結局M13はカラーモードで5分x2枚のみ。

月は厚い雲に覆われながらも撮れましたがRAWモード撮影の時に

露出時間が合わずで比較できるものが撮れませんでした。

カラーモードで撮るとデジカメで撮った様に忠実な色で現れるので楽です。

この問題は次回へ繰越です。

で、ガイドキャリブレーション時に赤道儀の+X(西か東)が全く動いていませんでした。

極軸をしっかり合わせているのでAO8のガイドだけで事は足りているのですが

どうも冷却CCDからリレーBOXに+Xのみ信号が発信されていない様です。

St4000_001

カメラに蓋をしてノイズを星と誤認させてガイドキャリブレーションしました。

幸いに写真の中のX+と印刷されているすぐ下のチップLEDは光っていました。

LEDから写真下の真ん中のICへとチップ抵抗を介して繋がっています。

このICのデーターシートを見たところゲートアレイとよばれる

トランジスタのスイッチの様なものです。

ガイド端子のD-SUBからこのICへ直接繋がっていました。

ICの下の足が入力で上が出力となっています。

+Xとなる1本だけがガイド端子と導通がありませんでした。

冬場に-50℃まで冷やした時に霜がびっしり付いていて、それが溶けておかしくなったのかもしれません。

その後、ハヤコート刷毛塗りと基盤乾燥用ファンの追加で防水対策はしたのですが、すでに遅かったのかもです。

その時は基盤の裏側の金属部分が白くなっていました。

たった一晩で。

話は長くなりましたが、写真のように1本配線すると直りました。 (^_^)v

St4000_010

これはSGIBのリレーBOXですが回路は非常に単純です。

デカイのが気に入りませんので今度はLED付きで自作します。

部品代は送料より安価となります。

機械式リレーの代わりにフォトカプラでもOKですが

リレーのカチカチ音は、動いてます感があって好きです。

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以外と見えるもんだな。

先週の金曜日に自動導入ドライブが修理から戻ってきたので

TESTを兼ねて星を見た。

少し前は天の川が見えた日があったが

今回は3等星が分かる程度。

しかし方向によっては良い所もあり。

写真撮影に移ると眼視しなくなるので、せっかくアイピースを購入したし

もう少し色々見てみたい。

また、いかに自動導入がありがたいかを痛感したのだった。

今まで見えなかった物がESとTOA150の組み合わせで

辛うじてではあるが、存在とその大きさが確認できたのは嬉しい。

M1(存在が良く分かる)、M78(明るい)、M76(少し淡いけど形が面白い)

M33(とても淡く大きさが分かる程度)、その他もろもろ。

わずか口径15cmで見えるとは思わなかった。

これは以外。(興味の無い人は見えないって言うぐらいの淡さ)

以外とカワイイです。(大きさではなくて)

もちろん赤いのは微塵も見えないけどね。 たぶん人間ですから。

実際にメシエを目で見て大きさや暗さを確認しイメージを記憶すると

写真撮影の時にこのぐらいの焦点距離とF値でも結構写りそう

なんて分かっていいかもと思った。

露出時間もイメージしやすいし。

もちろん星図ソフト上で分かる事だけど

一度見とくのも良い様だ。

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最近はもっぱら眼視

昨日は比較的に星が綺麗でした。

月も出ていないし。

2

しかし、息子がテスト期間中で明かりが眩しいのでした。

1

で、まずはM42を見ました。

淡い所を含めて全体の40%が見えると言った感じです。

部屋の明かりが無いともっと見れただけに残念。

自作フード&対物レンズ用ヒーターのお陰で全く曇りませんが

接眼レンズが目の熱気?で直ぐに曇ってしまいます。

3

でUSBカップウォーマー(100円x2個)があったので早速巻き付けました。

アイピースが大きいせいか、あまり効果は無かったのでした。

速攻で1.5mぐらいのヒーターを作りゴム見口周辺に巻き付けました。

風呂上りの体でも全く曇らず、巻きつけたUSBカップウォーマーも

かじかんだ手を温めてくれて快適でした。

最近は高度を見るための角度計と方位は勘で星を導入しています。

結構慣れるものです。

ファインダーは殆ど使いません。

自動導入ドライブは私のミスで修理に出しているので写真撮影は

できませんが、フリークランプで天の川をグリグリするのも楽しいです。

写真とはまた違って透明感や臨場感があって、とても美しいです。

購入したエキスプローラーサイエンティフィック14mmも

レジューサーとの組み合わせで20mm

100°ぐらいの視野があって、バックグランドも黒く引き締まり

とても快適です。

このバックが黒く引き締まるのでコントラストが最高です。

また、この広視野のお陰で星が簡単に見つける事ができるのは有り難いです。

で話は変わって

5

AO8に20mm角のファンを付けました。

電源は内部から取っています。

これはCCDカメラのIRカットガラスの表の結露を飛ばす目的です。

風力が弱いのでどうなるか分かりませんが、まあ。。。。

普通はCCD内外面は全く結露しないのですが、水冷(氷入り)で

外気より-50℃以上冷やした時にIRガラスの外部?が結露する様です。

水滴の痕跡からたぶん外部の結露だと想像しています。

もし内部の結露なら、外気温-30度ぐらいでおとなしく使うか

超高純度N2ガスを使う毎に封入してやるかありませんけど。

ま、取り敢えず様子見です。

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久しぶりに

最近は仕事がずっと忙しくて人のブログを静観するだけでした。

星を見るだけでしたら時間もかからないので

アイピースやバローを購入し、星を眺めていました。

そこでいつも対物レンズが曇るのでフードを作ることに。

望遠鏡が天頂を向いた時はフードでは露は防げないので

ついでにヒーターも。

Toa150_1

山の高いダンボールがあれば良いのですが

近所では小波しか売っていませんでした。

仕方なく、これを使うことにしました。

ただ丸めて所々接着しただけでは小波のダンボールなので

フニャっとなります。

これはダンボールの山の頂点が固定されずに支点移動する為です。

従って、ダンボールの平らな面を全面ボンドを塗りました。

これで橋桁のようなトラス構造となります。

屁理屈はこの辺にして、早速作業に取り掛かります。

ボンドが多いと重たくなるので、水で薄めて刷毛塗りです。

素早くしないとボンドが薄いので直ぐに乾燥します。

ダンボールを巻くときにズレても巻き直しは、紙を剥がしてしまいます。

そんなんで、ちょっと焦ったりします。

Toa150_2

内面にはつや消し黒をスプレーしました。

ダンボール自体が塗装を少し吸収するので、つや消しが良く効きます。

外面には100円ショップのアルミテープを巻いて

防湿と作りの荒さを誤魔化しています。

このフードの外径はドブの25cmと同じぐらいあり

実物を見ると、望遠鏡がとても大きくなった様に錯覚しました。

少し嬉しいような、エビフライの様な気持ちになれます。

巻き付けヒーターは15Wです。

フードに巻くより本体に巻いた方がレンズ部分が

1度ほど良く温まる結果となりました。

昨日のテストではOKでした。

ファインダーが見えなくなるぐらいの

もっと夜露の多い時にテストしてみます。

Toa150_5

これはエクスプローラーサイエンティフィック社の100°アイピースです。

名前が長すぎる(笑)

略してESと書くとイーソスみたい。

視野環が見えないぐらい広いという情報に期待して購入しました。

Toa150_6

実際に覗いてみると視野環は見えます。(汗)

ゴム見口を立てるとブラックアウトしませんが

レンズを押さえている口金が先に見えて100°を楽しむ事ができません。

目をアイピースにもっと近づけると良いのですが

ブラックアウトしやすいので慣れが必要です。

イーソスも見た目同じ感じの口金の大きさなので、どうなんでしょうね。

ニコンのは口金と見口のレンズが大きいので良さそうです。

Fが1100mmで14mmなので瞳径1.9mmもブラックアウトに関係しているみたいです。

Toa150_3

そこでACクローズアップレンズNO3で合成Fを830mmにしてみました。

ブラックアウトも起きにくくなり、眼視では良い感じに見えます。

次にTOAレデューサを使ってみました。

これで780mm瞳径2.7mm、56倍と、もっと見やすくなりました。

またアイピースを20mmにしたのと同じぐらいの視野になります。

そして、この天頂ミラー安いけど結構いいです。

もう一つの物と比べて反射してくる光量が全然ちがいますし

ミラー無しで比較しても全く分からない感じです。

当然ながら両者共に天頂ミラーとの組み合わせではピントがでません。

私のはロテーターが付いているので一杯までドローチューブは引っ込みませんので

ボーグの7912と2インチホルダーの最短のものをさらに削って

限界まで短くしてなんとかピントが出ました。

天頂ミラーなしでは地面に這いつくばって見ないといけないので

こんな事になった訳です。

Toa150_4

昨日は満月に近く曇っていました。

M42は月の直ぐ近くで、背景が明るすぎて不満足でした。

次に天の川周辺を手動でグリグリしていたら

ペルセウス座二重星団(NGC869、NGC884)を見つけました。

ファインダーで覗くと真っ白な背景に星が少しあるという感じでしたが

望遠鏡を覗くと背景は結構暗く、とても美しい密集した2つの2重星団が見えました。

何度もファインダーと見比べましたが、コントラストが格段にちがいます。

これは驚きでした。

今度は月明かりの無い時に覗いてみたいです。

TVの2インチ4Xバローで月や木星もみました。

月は見ごたえがあります。

さらに別のアイピースで月を968倍で見ましたが、かなりクレーターが大きいです。

これが100°アイピースで見れたらもっと凄いのですが。

写真だと凄い画像が見れて嬉しいのですが、目で直接見るのも

簡単で癒されます。

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昨日はしびれた。

昨晩は11時30分頃に水平線上に月が現れるので

撮影する気持ちは全くなかった。

お気楽モードで23KGもある望遠鏡をよっこらしょっとセットし屋内から星空の

ビデオ鑑賞をするつもりだった。

しかし、最近にしては珍しく星が出ているではないか  と。

そこでクーラーの効いた部屋でネットを見ながら

天体散歩をしていた。

しかし、あまり星が写ってないなぁ~。

おかしいなー。

8秒蓄光させてもこんなもんか....

星の光状がなにか変だぞ。 まるで漫画のような星だ。

☆☆☆☆☆☆・・・・?????  っん!?

Cマウントカメラレンズの絞りが、ほぼ一杯に絞っているではないか!!!

・・・・・・・絞り開放!

M31_003_2

たっ、隊長っ!   こんどはフルパワーの8秒です。

M31_009_2

おおっ!、まぶしいではないか!!

ガっ、ガンマを下げろ!  ガンマを、バカものっ!

もうすでにガンマはLOWに、いやっ、切っています!

と、まあ 全然おもしろくないので、こんな妄想はこの辺でおしまいにする。

それから色々見ましたが、ノンフィルターが一番よく映りました。

時間が経つにつれ段々と大気の状態がよくなって行き

月明かりでも良いという気になり、冷却CCDをセットしました。

ところが無線で、netUSBまでは常に認識されているものの、USB機器が

途中で切れるという事態に陥りました。

USBハブは新品に換えたばかりで、しいて言えばその電源があやしい。

早速、もう1台の新品のUSBハブに今度は付属のACアダブターを繋ぎました。

しかし結果は一緒でした。

そんな事でM33は天頂まで昇り、ビデオカメラ映像を傍らで見て

M33の撮影は諦めました。

仕方がないので昔のようにUSBエキスパンダーで屋内から引き込み

接続しましたが、今度は自動導入ドライブのみ接続が不安定となりました。

んーーーーーーーーー考えること10分。

いや実はボーと明け暮れてました(汗)

蒸し暑いけどしかたない!

この星空には代えられない。。。(大した空ではないのですが)

ということで、ノートパソコンを持ち出し、撮影準備をしました。

今度はすべて快調にうごきま..す?

いや動くのですが、MaximDLの反応が超おそい!

一応、撮影もできますが、撮影ボタンを押して10秒ぐらいしてから

反応します。

今まで何度もこのノートをつかっていますが、こんな事は初めてです。

こんな時は再起動!

       で、良くなりました。    

             お  し  ま  い

ではありませんよ。

とこんな事をつづけていたら朝の4時となりました。

オリオンが木かげから昇り、せめて1枚でも撮りたいと

馬頭星雲にセットしました。

ガイド星も良くなかったのでAOガイド間隔は0.5秒(2Hz)となりました。

しかし以外なもので0.1ピクセル程度の振れしかありません。

月明かりと朝の4時ということですが、この調子で行けば

いい絵が撮れると確信し、しばらくボーとしていました。

ところが、7分ぐらい経つと雲の大群が押し寄せてきて

撃沈されました。 orz

つづきがありますが、長いのでまたにします。

結果から言うと、今は無線操作で絶好調となっております!!

さて、今晩どうしようかな?

といいつつ既にスタンバっています。

    しかし、明日はしごとせんといけんし、昨日というか今日は寝てないし

    うっ   ”私は寝てないんだ!!”  って10年前にTVで聞いた気が。。

            今まで機材整備してたし。。。。。。。。。。

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アリガタアリミゾが来るまでに。

TOA150無線撮影セットが完成し、赤道儀に取付ようとした。

無謀にも片手で望遠鏡を押さえながらのボルト締めとなる。

望遠鏡を抱えて赤道儀に置くまでは良かったが

赤道儀側のボルトの穴がどこにあるのか分からない。

格闘すること10分。

手がぶるぶる震えている。

23.4KGもある望遠鏡セットを落としそうだ。

気をとりなおして再度挑戦すること5回。

私は根気強い方だが...._| ̄|○

諦めて、望遠鏡セット冶具を設計してみた。

しかし、配線などで鏡筒バンドを緩めて移動できない為

眼視をすることを考えると重心位置の関係で

プレート全体をスライドさせる必要があった。

これはもう買うしかない。

激安で見つかった。穴は60mm四角ピッチでアトラクスにぴったり。

レールの幅は100mmもあり残り1個。

2個特注で作った内の1個という....即購入!

で、それが来るまで何か撮影したいという事で

久しぶりに328青8verを組み立てた。

3288 

床は汚いが土足なので気にしないでほしい。

これを作ってからはテスト撮影のみでまともに撮影していない。

このシステムはFが300mmと短いので極軸がきちんと合っていれば

AO8の補正だけで1時間でも赤道儀は微動だにしない。

しかし、どうも作り終えると満足してしまう傾向がある。

しかもTOA用のアリガタアリミゾセットは直ぐに到着しそうだ。

早く撮らないと、気が変わりそうだ。

と空を眺めてみるが星は出ていない。

ま、撮影計画だけでもすることに。

Photo

象の鼻というIC1396が大きさ的に丁度いいようだ。

3

これも良い。

しかし328AO8仕様ではロテーターが無いので事前にカメラを回して

ガイド星を入れてやる必要がある。

明るい星をガイド星にすると多少の雲でも問題ないからだ。

しかし、ネジを緩めてレンズから引っこ抜いて...ってなんて面倒なんだ。

ロテーターの有りがたみが良く分かるのあった。

明日、多少悪くても星が出ればタイマー掛けて朝まで放置プレーだ!

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親戚の子供とプチ観望

小学4年の親戚の男の子が日記に書くネタがないので

望遠鏡で星が見たいとの連絡があった。

初めて見せる対象として月は外せないだろう。

しかし庭からでは隣家の影になり見えない。

仕方なく道路脇まで赤道儀を持って行き

A-GT赤道儀にボーグ76EDを取り付けることにした。

久しぶりの使用でウェイト軸が見当たらず、電源も無かったので

ウエイト無し、恒星駆動なしでの月となった。

予想通り月は初めて見る人にとって好評だった。

自分自身、久々に覗いたボーグでの月は結構シャープで良かった。

次に庭に設置してあるアトラクス赤道儀にC8を載せて

M27、M57を見せることにした。

ファインダーと望遠鏡がまるで合っていなかったので

とても困った。

望遠鏡を覗くと星だらけで、どれがどれだか分からない。

ひときわ明るい星でアライメントするつもりだったが

なかなか見つからない。

赤い星があるといいな、なんてつぶやくと

小4が『アンタレスなら赤いよ』なんていってた。

   驚き。 こいつ少しは知ってるな。

ようやくファインダーと望遠鏡とのアライメントが出来てM27へGOTO。

さすがに極軸はきっちり合っているので

ほぼ真ん中付近に導入できた。

M27は『なんか雲みたいな物があるよ』と言っていた。

写真を見せながら説明すると分かったようだ。

次はM57。

これも写真を見せながら真ん中にあるタバコの煙のワッカの小さい

様な感じのものがあるのがM57だよ なんて説明すると

わかったようだ。

その内、厚い雲に覆われ撤収となった。

土星や木星とかは分かりやすくていいのだけど。

メシエって眼視だとインパクト弱いし。

人に見せるのって結構たいへんだなぁ。

初めて見せる星が良い感じだと 『ワァー!』とかいわれて嬉しいし。

その分、気を使ってしまうのでした。

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水冷水BOXの製作と保持時間

冷却CCDを夏場でも-40度に冷やすをコンセプトに

水冷水BOXを作ってみた。

そして

空の状態が良ければ撮影までしようと思い計画してみた。

Photo

狙ったのはNGC7331とステファンの五つ子だ。

・・・・・・・が、空は曇ったまま。

仕方ないのでダークライブラリーでも作ることにした。

さて、真夏に何度に設定出来るのか冷却水BOXを作ることにした。

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保冷材1.1Kx3個と氷1.7Kx2個

これで6時間持続してくれれば良い。

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水を3L程度入れたところ、水温は6.3度しか下がらない。

以前の実験では2~3℃程度に下がっていたので誤算だ。

屋外が28度だったのでエアコンを29度に設定し実験した。

最初は空冷のみで0℃が限界。

次に水冷で-14.4℃

次に追加ペルチェ冷却で-35℃となった。

-40℃を目標にしていたが、無負荷の状態での水温が予想外に

高かったので、そこまで冷却できなかった。

次に冷却温度を-30℃にセットし、この状態が何時間続くかを

実験した。

このときのペルチェの負荷は73%程度だった。

Photo_2

朝までボーっと待っているのも辛いので

後はソフトにお願いして寝る事にした。

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温度情報は画像よりMAXIMDLのFITS Headerを見れば判るので

それをグラフにしてみた。

結果は-30℃では3時間が限度だった。

1回の撮影が4時間とすると、氷の追加投入が必要なことがわかった。

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これは、その時のダーク画像で、上段は15分、下段は30分。

右から0℃、-25℃、-30℃となっている。

レベルは以前画像処理した物に合わせている。

実際に画像処理をしたときの影響を見たいからだ。

0℃ではバイアスノイズもはっきり出ている。

15分で2枚=30分で1枚とするか非常に悩ましい所である。

この白いノイズが画像情報から差し引かれるからだ。

30分だとノイズは15分のとは倍以上に見える。

ST-4000XCMのカラーチップで今までは15分を基準にしていたが

もっと情報を取り込もうとすると30分ぐらいは掛けたくなる。

しかし明るい星は大きくなるしなぁ。

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これはバイアスノイズで上段は-30℃、下段は-25℃。

左は先程のダーク画像とレベルを同じにしたもの。

右は表示されるレベルまで合わせたもの。

バイアスの出方は大きい物はいつも同じで小さいノイズの出方が

状況によって微妙に違うみたいだ。

また、冷却温度によって現れるレベル値に大きく差がある。

懸念されていた無線での画像転送は今の所、問題はない様だ。

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完成したのか!?

と、まあ一応完成したっぽいです。

しかしブログを書いている内にブルースクリーンとなった!

何が原因なのかぁーーーーーーーーーー!

もうしばらく様子見します。

     2時間放置して大丈夫みたい。

  処が、さらに数時間後に2回接続が切れました。

カメラを始めとして全ての機器が不正な切断&再接続となり

結局、元の54Mbpsの無線LANコンバータに戻しました。orz

今日届いたばかりの無線LANコンバータ。 最新最速が謳い文句。

仕方ないのでAPとして利用することに。

これでやっと本来の撮影というスタイルがとれそうだ。

長い道のり.....長すぎる。 でも面白かった  (^_^)v

1_2

そうそう、無線LANコンバーターを300Mbpsのものに変えた。

画像の読み込み速度や機器の制御速度には問題なかったが

電子ファインダー用のキャプチャー解像度が640x480から320x240に

なった為に『通信速度が遅いと本来の解像度が出ない』との

書き込みを読んだからだ。

     結果としては  ”  関係なし  ” だった。

     問題はUSBデバイスサーバーにあったのだ。

無線接続なしにデバイスサーバー経由でPCに繋いでも解像度は落ちたままだった。

デバイスサーバーを経由しないと640x480となったからだ。

ま、電子ファインダーの役目は果たせるがちょっと不満ぎみ。

何故なら撮影待ちでも星空の様子をリアルタイムで眺めて

うっとりしたいからだ。

       

            『 星を見て癒されたい.... 』

という気持ちが天文ファンであれば必ずあるはずだから。

以前の様にビデオ信号を無線で飛ばして別モニターで見ようかなぁー。

キャプチャーせずに。

2_2

で?、合計9本の電源分岐を全て使う事になった。

1つぐらい余ると踏んでたのに。

リモートガイドヘッド用の追加ペルチェ分を忘れてました。

一番右のSWは要注意で、冷却CCDをONせずにスイッチを入れると

放熱なしでペルチェに電源が入り追加したペルチェが壊れてしまう。

以前そんな事があったので、各機器にSWをつけるようにした。

で、このスイッチBOXだけど配線をミスってしまった。

4_2

一見問題ない様に見える配線。

何が悪いか判るでしょうか?

息子に 『お前、電気科なんだから考えて教えてくれ!』

   『ま、どーせわからんやろうけどな!』

っと言って息子を本気にさせる策略が私にはあった。  (^_^)v

 ・

      考えること.....1分ちょっと

わかったぞ、マイナス側にSWがあるからいけないんだ!

    

       えっ、なんで  (_;)

電源は全て共通なのでGNDは共通になっている。

従ってUSB機器を接続するとSWを入れなくてもSWが入ってしまうよ。

    『プラス側をSWとしなくちゃダメだよパパ。』

んっ、ん~ん。 (@_@;) 

  

   なにか判ったような判らないような。

まあ、ええ 。 お前の言う通りにしてみよう。

 

  という事で事無きを得たのだった。

この程度では、ご褒美はあげない事にした。

1_3

一応無線で全て制御できた。

画像(バイアスなど)もまあまあかな?

転送速度は有線と変わらない感じだ。

ガイドチップが内部と外部に2つあるので有り難い。

ロテータと合わせてガイド星が見つからないなんて

シュミレータ上では全くなかった。

しかも明るい星が必ずみつかる!

  後は撮影してみてからの事だ。

そういえば上坂さんの所にスクリプトの参考があったな。

ローテータの角度を取得してTHESKY6にも対応させたい。

今はMAXIMしか連動していないので、THESKY6の方は手動で回転させている。

   スクリプトは、わしに判るだろうか?

   ” だれか教えて下さいまし  ”

                         というのが本音です。

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完成まであと少し

梅雨の間に仕上げるつもりの機材製作が予想以上にかかってしまった。

1_001

これは自動導入ドライブで接続はRS232C 2ポートとなっている。

USBシリアル変換ケーブルを使っていたが線がゴツくて邪魔なので

ケース内に装着した。

使った変換モジュールは2チャンネルUSB2.0のものです。

この基盤は小さなメモリーが搭載されていて

COM番号を記憶してくれます。

無くいても使えますが、COM番号が変わるので嫌です。

最初はロジックレベルで接続を試みたが信号レベルが良く判らなかったので

結局、RS232Cレベル接続とした。

PIC→USBが一番な訳だが、PIC→232Cレベル変換IC→232Cレベル変換IC→USB

となっている。

知識がないので仕方がない。

232C変換ケーブルを使った場合と同じです。

右に写っている小さな基盤がレベル変換基盤。

数十回のUSBの抜き差しによる認識テストで2個とも壊れてしまった。

従って、入出力共に100オームの抵抗を入れて電流制限をした。

安定動作に至るまで多くの時間が掛かってしまった。

結局はUSBケーブルの不具合だったのだ。

変換基盤が壊れたのもたぶんこれが原因と思われる。

ループバックテスト(TXとRXを接続)で判ったのですが

時々文字化けしていた。

差込みが緩いUSBケーブルは要注意です!

よくシリアル変換ケーブルの相性とか言われていますが

調べて行く内にレベル変換IC信号のタイミングによるものだと書いてあった。

従って、導入ドライブに使われている物と同じICと

それより高速に動くICの2種類でテストしてみた。

結果、高速に動く方が星図ソフト上での導入時のポインターの暴れ方が

少なかった。(製造元の見解は内部のソフトが関係しているとのこと)

GNDも太めの線で本体ケースに取ると少しいいみたいだ。

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あとは写真中央に写っている3.3Vの無線LAN用の電源をケースに

収めれば、大体完成となる。

冷却CCDも含めてすべて無線で飛ばすのでノイズがどうなのか心配。

これで赤道儀から地上に降りる線は電源と水冷チューブのみとなる。

次のお題は夏場でもCCDを-40℃以上に朝まで仕様の製作です。

(製作という程のものでも無いが)

冬場でMAX-60℃可能だったので、水温を0℃付近に保てれば楽勝だ。

結露は心配にゃい。

ここまで冷やすのはKAI4020CMは4022に比べノイズが数倍多い訳でして(汗)

チップ交換だとSBIG直送で20万円もする。

それにSBIGが私のカメラの蓋を開けてビックリされても困るので。

交換は自分で簡単に出来るのでCCDセンサだけ格安であればいいのに。

それとロテータはMaximDLでは良いがTheSky6でも視野枠の連動してほしい。

どうすればいいのだろう?

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